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新規採用者対象に高所歩行など建設技能実習 国交省

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▲写真は実習の模様

 国土交通省は4月2日、総合職技術系新規採用者を対象に、静岡県富士宮市の富士教育訓練センターで建設技能実習研修を行った。

 参加したのは、国家公務員採用試験総合職に合格し、2019年度に国土交通省に入省した63人。地方整備局などへの配属を前に、建設現場で必要な基本的な技能・技術を学び、建設技能者・技術者の人材育成や人材確保について理解を深めることが目的。

 研修に先立ちあいさつした全国建設産業教育訓練協会の才賀清二郎会長は、「希望と不安で緊張していると思うが、現場は危険かつ大変であることを学んでほしい」と話した。同協会の菅井文明専務理事は、「現場で汗を流した経験のある講師が技術を伝えるのでしっかりと学んでほしい」と呼び掛けた。

 研修では、フルハーネスを着用した高所歩行やハッカーを使用した鉄筋結束、クランプの取り付けなどの技能実習を行った他、社会人・建設人としての心構えや安全管理の大切さなどについて才賀会長らと意見を交わした。

 研修を終えた参加者らは、「土木工事は職人の繊細で慎重な仕事の積み重ねで完成することが分かった」、「肌で体験したことで現場目線が大切だと感じた」などと感想を述べていた。