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大屋根付広場の整備など盛る 駅前広場再整備基本計画

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▲再整備の計画イメージ

 宮崎県は「宮崎駅西口駅前広場再整備基本計画」を策定した。九州旅客鉄道株式会社と宮崎交通株式会社の複合ビル建設で創出される賑わいを更に大きくし、これを中心市街地へとつなげるため、大屋根を備えたイベント空間やにぎわい・交流空間、通路シェルターの整備を行うほか、広場利用者の安全確保対策に取り組む。

 複合ビルの建設でJA宮崎駅西口の人の流れが大きく変化することを想定し、交通結節拠点である宮崎駅から広島通り(あみーろーど)や橘通り周辺への回遊性を向上させるため、駅西口の南側広場(約6500m2)を中心とした区域を対象に、人々が集い賑わいのある、本県の陸の玄関口としてふさわしい広場空間に再整備する。

 計画のコンセプトには、~みやざきを感じる憩いのひろば~「誰もが楽しめ、にぎわいを創り、つなげる駅前広場」を掲げ、①誰もが安心して歩いて楽しめ、やすらげる広場②にぎわいを創り、さらに拡大できる広場③にぎわいを安全に中心市街地へつなげる広場④公共交通の利便性が確保できる広場―を基本方針とする。

 具体的には、宮崎駅と複合ビルに隣接する敷地南東の区画に大屋根を備えたイベント空間、あみーろーど方面に向かう南西の区画ににぎわい・交流空間をそれぞれ整備する。老朽化が進む通路シェルターは、動線の連続性や利便性を考慮した上で新設するほか、広場全体のバランスや統一感を踏まえた樹木の植栽を検討する。

 広場利用者(歩行者等)と自動車の動線を分離し、安全性の確保を最優先するため、南側広場に進入できる既設の市道及び県道との接続部は閉鎖する。タクシーの進入・退出口は、既存のバスロータリーへの退出口部分を改良した1箇所に集約。身体障がい者及び高齢者用のタクシー乗降場の設置やバス乗降口の集約化も行う。

 2019年度には駅前広場再整備に係る詳細設計を行い、同年度内に着工する見通し。詳細設計等を進める中で、広場の舗装素材や色調、シェルターのデザイン、ベンチ等のファニチャー類、照明、サイン等に関する検討を行う。計画では、複合ビルの建設と合わせて、2020年度の整備完了を予定している。