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若手社員ら接遇マナーや点検手法学ぶ 宮崎県消防設備協会

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▲写真はセミナーの模様

 一般財団法人宮崎県消防設備協会は4月20日、宮崎市内で「エンジニアスキルアップセミナー」を開催した。セミナーには会員企業の若手職員や経営者ら約40人が参加。消防設備の点検実施者に求められる基礎知識やマナー、点検作業時に留意するポイントのほか、情報保護の重要性などについて熱心に学んだ。

 セミナーでは、4月1日付で協会事務局長に就任した岡田繁樹氏が開催趣旨を説明。「消防用設備の点検を行う上での基本的な注意事項や事故防止対策等を再確認し、今後の適切な点検業務や消防用設備等の健全な維持管理に役立ててもらえれば」と述べた。

 セミナーの講師は協会の村﨑満指導部長。消防用設備等の点検報告率は僅かながら上昇傾向にあるが、全国平均で未だ5割に満たない状況にあることを指摘した上で、協会が県内の一部の消防局と連携し、点検未実施の建物所有者等に対し、点検の実施を促すリーフレットを配布するなどの啓蒙活動に取り組んでいることを説明した。

 新規参入の増加で企業間の競争が激化する中、現場に出向く点検実施者は「企業の顔」であり、点検実施者のささいな言動が顧客からの信頼の獲得もしくは失墜に繋がることを説明した上で、にこやかな表情と誠実な態度で接する、気持ちよく挨拶する、身だしなみを整える、丁寧な言葉遣いに努めるなどマナーの重要性を説いた。

 点検実務に関しては、事前準備・作業開始前・作業中・作業終了後の各工程で留意すべきポイントを解説。安全衛生管理の徹底や省略行為の防止、知り得た情報の漏洩禁止を訴えたほか、最新の消防法令に関する情報提供や経年劣化等への対策提案など、付加サービスを提供することが顧客の満足度アップに繋がるなどと話した。

 講演後には、セミナーの内容を思い出すきっかけとなるよう、参加者全員に修了証と記念ピンバッチが配布された。村﨑部長は「セミナーで学んだことを日常業務の中で実践してもらうとともに、学んだことを各社に持ち帰り、若い社員の方々にも伝えて欲しい」などと話した。