▲写真は山下支部長、総会、表彰式の模様
一般社団法人宮崎県産業資源循環協会県央支部(山下栄支部長)は4月19日、宮崎市内で2019年度の通常総会を開催した。多数の会員が出席する中、18年度事業及び収支決算、19年度事業計画案及び収支予算案の各議案を原案どおり承認。このほか、優良従事者及び優良事業所に対する表彰や資質向上研修会も行った。
挨拶に立った山下支部長は、県内各地に大きな爪痕を残した昨年の台風24号で、宮崎市との災害協定に基づき仮置場を設置・運営するなど、支部会員の協力に感謝の意を示すとともに、激甚化する異常気象や自然災害への備えに本腰を入れる考えを示し、「趣旨を理解いただき、協力をお願いしたい」と会員に呼び掛けた。
山下支部長はこのほか、優良産廃処理業者認定制度の重要性について言及。認定のハードルが高く、インセンティブが低いといった理由から伸び悩んでいるが、「将来的には優良認定業者が当たり前の時代がやってくる」と述べ、「県内最大支部である県央支部が模範となり、リードしていかなければならない」と訴えた。
来賓として招かれた宮崎県中央保健所の杉本美喜課長は、宮崎らしい循環型社会の形成に向けて互いに連携・協力することの重要性に言及し、第一線で活躍する会員に協力を求めた。宮崎市環境部の永易貞幸部長は、産業廃棄物の適正処理を推進する上で重要な研修事業や市民を対象とした啓発活動の取り組みに感謝の意を示した。
山下支部長を議長に選出して行われた議案審議では、▽2018年度事業報告▽2018年度収支決算▽2019年度事業計画案▽2019年度収支予算案について慎重に審議を行い、全議案ともに満場一致で原案どおり承認された。
19年度の事業計画では、▽支部活動の拡充強化▽産業廃棄物の適正処理対策の要望▽支部表彰制度の実施―といった一般事業のほか、支部会員を対象とした資質向上研修会の開催、産業廃棄物の不法投棄防止啓発パトロール及び撤去作業の実施、環境フェア等への参加、関係機関及び他団体との連携事業を推進することを確認した。
総会内で執り行われた表彰式では、優良従事者表彰を受賞した▽時任和利氏(原田建設株式会社)▽渡辺愛子氏(株式会社環境未来恒産)▽船ケ山誠一氏(有限会社塩川産業)▽黒木俊二氏(株式会社田村産業)▽松吉猛利氏(旭興産株式会社)―の5人、優良事業所表彰を受賞したクマモト工業株式会社に、山下支部長から表彰状が贈られた。
総会に先立ち、県央支部会員向けの資質向上研修会も開催。宮崎県中央保健所衛生環境課の藤田芳和専門主幹が「産業廃棄物収集運搬業の許可申請等の手続き」について、宮崎市環境部廃棄物対策課監視指導係の太田俊一郎主幹兼係長が「宮崎市における監視指導の取り組み」について、それぞれ説明を行った。