国土交通省は、直轄工事の現場で使用するICT建機の安全対策を検討する。ICT施工の安全性に関する効果を検証した上で、直轄工事で使用するICT建機に安全装置を標準装備させることを検討。IoT(インターネット・オブ・シングス)、ICT機器を活用した新たな安全対策技術の導入も検討する。
ICT施工では、建機周辺での丁張り設置作業がなくなるため、現場作業員と建機との接触事故の危険性が大幅に低下する。国交省はICT施工の安全性を改めて検証し、建設作業員を必要としない施工や建機の自律自動施工を視野に入れ、建設機械本体の安全対策を検討する。
具体的には、直轄工事での使用が望ましい建機の仕様などを定めた「建設機械に関する技術指針」を見直し、自動ブレーキなどの安全装置の標準化を検討する。安全性向上に効果が高いIoT技術やICT技術を選定し、普及を促進することも検討する。