建設ネット企画画像 四角 四角

県庁7号館のエントランス木質化 建築士事務所協会が協力

B00055642_2   B00055642_3   B00055642_1

▲写真は挨拶する河野知事、福澤会長、式典の模様

 県産材を活用した県庁7号館エントランスの木質化工事が完了したことを受けて、3月1日に現地でオープニング式典が行われた。河野俊嗣知事や甲斐正文環境森林部長、宮崎県議会の蓬原正三議長、一般社団法人宮崎県建築士事務所協会の福澤幸雄会長ら関係者がテープカットを行い、エントランスのリニューアルオープンを祝った。

 平成3年から27年連続でスギ素材生産量日本一を誇る本県に於いては、木材の需要拡大が課題となっている。県では、環境にやさしく、温もりを感じられる木材を使用することで来訪者の心を癒やすとともに、建築物への県産材の活用事例を示すため、環境森林部が使用する県庁7号館のエントランス木質化に取り組んでいた。

 完成したエントランスには、山に植林された杉をイメージした県産杉の柱52本を使用。宮崎県建築士事務所協会が、青年委員会で設計コンペを行ってデザインを決めるなど、エントランスの木質化に係る設計及び施工に全面的に協力した。

 式典で河野知事は、CLTを活用するなどして整備を進める防災拠点庁舎と、木質化したエントランスが「本県の木材利用のアピールポイントになる」と述べ、木材使用の機運の醸成につながることに期待を寄せた。一方、福澤会長は「木材の需要拡大に向けて、木の持つ温かさや力強さをアピールするなど努力していきたい」と話した。