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主体工事は大成JVが120億で落札 新県立宮崎病院建設工事

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▲新病院のイメージ

 宮崎県病院局は、3月5日に入札を執行した新県立宮崎病院建設工事の結果を公表した。建設主体工事は大成・吉原・桜木JVが120億2000万円、管工事は大成設備・菱熱・内田工業JVが21億4000万円、空調工事は高砂・生目・サンJVが19億5300万円でそれぞれ落札した。電気工事は13日時点で公表に至っていない。

 既存施設の老朽化や狭隘化の解消、災害対応力の強化、診療機能の向上等を目的に、敷地内に病院を全面改築するとともに、一部の施設は改修して活用する。当該工事の範囲は、S造8階建延べ4万7582m2の新病院建設、S造平屋建延べ26m2の医療ガス棟建設に係る各種工事及び付帯工事。工期は平成33年(2021年)9月30日まで。

 新病院は現病院北側の駐車場エリアに建設。工事中の来院者の駐車場を確保するため、敷地東側で立体駐車場の建設工事が進められている。1階の浸水対策として、現状地盤レベルから1.5m程度嵩上げを行うほか、建物を免震構造とすることで十分な耐震性も確保する。基幹災害拠点病院として必要なヘリポートも病院屋上に整備する。

 新病院には、空調用熱源機器等の設計・施工や開院後の病院へのエネルギー供給、機器の運転管理・維持保全を一体的に行い、これらの対価として病院がエネルギーサービス料を事業者に支払うES事業も導入する。事業者は東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社。事業期間は新病院の完成後15年間を予定している。

 建設工事の入札はいずれも一般競争で行い、総合評価落札方式(宮崎病院特別型)を採用した。税抜の予定価格(カッコ内は調査基準価格)は、建設主体工事が120億3155万1000円(108億2846万9512円)、管工事が23億0145万9000円(20億7138万0693円)、空調工事が21億4444万円(19億3001万1004円)だった。

 施設整備に係る基本・実施設計は日建・コラム設計業務共同企業体。CM(コンストラクション・マネジメント)業務はプラスPM。平成31年~33年に新病院の建設工事を行い、暫定開院後に現病院の解体工事や平面駐車場などの整備を行う方針。平成35年度のグランドオープンを目指す。