JR宮崎駅西口駅前広場の再整備を計画している宮崎県は、開会中の県議会総務政策常任委員会で、再整備に関する検討状況を示した。賑わいの創出やこれを中心市街地に拡大するため、大屋根付のイベント広場や交流空間の整備を計画する。
宮崎駅西口周辺(宮崎市錦町)は、平成30年3月に策定した「宮崎市まちなか活性化推進計画」で交通結節拠点エリアに位置付けられ、その機能として「宮崎駅周辺から高千穂通りやあみーろーど、橘通り3丁目周辺へ回遊」が求められている。
一方、宮崎駅西口に於いては、九州旅客鉄道株式会社と宮崎交通株式会社が商業施設やオフィスが入居する複合ビル2棟(JR宮交ツインビル)の建設を計画。宮崎駅や高架下商業施設もリニューアルし、平成32年(2020年)秋の開業を予定する。
複合ビル建設で創出される新たな賑わいを更に拡大し、人の流れを中心市街地につなげるとともに、県外からの誘客や観光・物流面の効果を広く波及させるため、宮崎駅西口広場の再整備に取り組む。昨年11月には基本計画策定業務を国際航業に委託した。
現時点の計画では、新たな賑わいを創り、これを更に拡大させるため、大屋根付のイベント空間を整備する方針。また、賑わいを中心市街地につなげるため、広島通り(あみーろーど)への動線形成を考慮したにぎわい・交流空間も整備する予定でいる。
一方で、宮崎駅西口広場は路線バスやタクシーの乗降場、タクシープールと隣接していることから、整備に際しては、自動車との動線分離による歩行者の安全確保や身体障害者向けタクシーの乗降などにも配慮した計画とする。
計画では、平成31年度に施設整備に係る詳細設計を行い、同年度内に着工する見通し。複合ビルの建設と合わせて、平成32年の整備完了を予定している。