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佐土原高校が2年連続で大賞を受賞 防災アプリケーション

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▲佐土原高校の防災アプリ

 宮崎県立佐土原高等学校が作成した防災アプリ「SHS災害info.2018」が、国土交通省国土地理院が実施した防災アプリケーションの公募に於いて、2年連続で防災アプリ大賞に選ばれた。アプリ配信サイト等から入手できるほか、2月7日と8日に横浜市で開催される「震災対策技術展」で紹介する。

 防災アプリの公募は、防災に関連する地理空間情報の利用促進を図るため、国土交通省や内閣府と協力して取り組んでいるもの。「アプリケーションの開発」というプロセスを通じて、これらのデータを多くの国民に活用してもらうともに、より利用しやすいデータ提供方法を検討することを目的に平成26年から実施している。

 5年目を迎える今回は、国土地理院が国土交通省と共同運営している「国土交通省ハザードマップポータルサイト」から提供を開始した洪水浸水想定区域データ等の災害リスク情報をスマートフォン等で効果的に活用し、平時からの災害対策や防災学習等を通じて、防災意識の向上に貢献する防災アプリを募集した。

 一方で、昨年7月に発生した西日本豪雨では、事前に災害の危険性が高いことが知られていた地域で甚大な被害が発生し、災害リスク情報やハザードマップの重要性が再認識されたことから、創意工夫をこらした自由な発想で、住民に対して地域の災害リスクを分かりやすく伝えることができるアプリを求めた。

 大賞を受賞した佐土原高校の防災アプリは、学習機能・ゲーム機能・災害機能の3つの機能で構成。防災クイズやゲーム、持ち出し品チェックリストなどを通じ、平時・災害時を問わずに活用できる、子どもや地域住民の防災意識の向上につながるなど、多くの工夫がなされていることが高く評価された。