▲写真は挨拶する森下部長、交流会の模様
都城電気工事業協同組合青年部(森下正臣部長)は1月31日、都城市の五十市地区公民館で県立都城工業高等学校の生徒を対象とした学生交流会を開催した。同校の電気科2年生約40人を対象に職業講話や実技体験を行ったほか、グループ討議で意見を交わし、電気工事業の魅力や地元就職のメリットなどを紹介した。
進学及び就職を控える学生の不安や悩みについて意見を交わし、魅力ある電気工事業及び地元企業をPRすることで安心して入職してもらおうと、宮崎県電気工事業工業組合は県内各地で学生交流会を開催。今回は、都城電気工事業協同組合青年部が主催し、宮崎県電気工事業工業組合青年部協議会の部員が協力した。
主催者挨拶で森下部長は、「電気工事は有資格者しか施工できない誇りに思える仕事」「電気工事の仕事を見て、聞いて、体験することで更に興味を持って欲しい」と述べた。一方、青年部協議会の長友光広副会長は、県内の地元就職率が低水準にあることを踏まえ、「地元企業への就職も考えてみて欲しい」と呼び掛けた。
職業講話で株式会社内村電設の内村卓哉専務取締役は、生徒への事前アンケートで寄せられた休日や給与、残業、地元と都会の違いに関する質問に回答。自身の経験や考えを交えつつ、「目標意識を持って行動することが大切」と訴えた。パナソニック株式会社宮崎電材営業部の廣瀬友亮氏は、太陽光発電やIoT住宅について説明した。
グループ討議では、各テーブルに分かれた生徒と青年部員が、インターンシップの感想や将来の目標、必要な資格、都会及び地方で就職した場合のそれぞれのメリット・デメリットなどについて意見を交わす姿が見られた。このほか実技体験も行われ、青年部員の指導の下、生徒達は電線と端子の圧着や金属管の曲げ加工に挑戦した。
グループ討議を終えた生徒は、「まずは自分のやりたいことを見つる」「県内にも仕事が沢山あり、電気工事はやりがいのある仕事」「安全と健康に気を付けることが大事」「地元就職にも魅力がある」「職場内での信頼関係が大切」など、職業講話や青年部員との意見交換で学んだことをそれぞれ発表した。
都城電気工事業協同組合の岩本好史理事長は「進学や就職を控える皆さんにとって、交流会が少しでも役に立てば」と述べるとともに、本県で開催が予定されている国民体育大会等を引き合いに、県内にも多くの仕事があることを強調し、「地元に残って私たちと一緒に働いてもらえれば嬉しい」と生徒に呼び掛けた。