〔一部既報〕日南市は2月1日、「日南市新庁舎建設基本計画(案)」を公開した。老朽化や耐震性能不足、バリアフリー対応等の課題に対応するため、現市役所敷地に想定面積6400m2程度の新庁舎を建設する。市内在住・在勤・在学者を対象に、2月15日まで基本計画案に対する意見を募集する。
基本計画案では、全ての施設利用者が等しくサービスを享受できるとともに、安全・安心で円滑かつ快適に施設を利用できるよう、ユニバーサルデザインや利用者ニーズに考慮した▽窓口機能▽執務機能▽議会機能▽防災機能▽市民活用機能▽環境配慮機能▽セキュリティ機能―の導入を目指すとした。
新庁舎の想定規模は6400m2を上限とし、詳細な規模には基本設計の中で精査して決定する。構造形式に関して、現時点では「免震構造」を軸に計画を進めるが、今後の調査等の結果を踏まえて決める方針。耐震安全性の基準は▽構造体=Ⅰ類▽建築非構造部材=A類▽建築設備=甲類―として計画を進める。
新庁舎に免震構造を採用した場合の概算事業費を39億円程度(新庁舎工事費32億円、その他工事費5億円、その他経費2億円)と試算。耐震構造を採用した場合には、ここから3億円程度の減額を見込む。整備手法は設計・施工分離発注方式(従来方式)とし、設計者の選定に際してはプロポーザル方式を採用する見通し。
事業スケジュール案によると、31年度~32年度に新庁舎の基本・実施設計を進めると同時に、32年度に既存の本館及び議会棟の解体工事を行う方針。33~34年度に新庁舎の建設工事、34年度に外構工事を行い、財源としての活用を視野に入れる合併推進債の期限を1年前倒しする34年度の工事完了を目指す。