日南市は、旧北郷町総合支所等の跡地に整備を計画する「(仮称)道の駅北郷」の設計デザインに関して、全国から応募のあった40作品の中から、蟻川建築設計事務所(東京都)のデザインを採用することを決めた。デザインを基に同社が配置計画等の詳細を詰め、平成31年度に市が施設整備に係る基本設計を行う。
東九州自動車道の関連施設として、休憩機能や情報発信機能、物販・飲食・学習施設といった地域連携機能を備えた施設を、北郷町郷之原(敷地面積約1万6000m2)に整備する計画。前述の導入機能や他自治体の類似施設を参考とした施設の規模を900~1000m2程度、事業費を約4~6億円と概算する。
将来ビジョンの達成やデザインの質の向上を図るため、市は新施設の設計デザインをプロポーザルで公募。二段階の審査を経て、最優秀作品を決定した。アプローチから施設や広場に続くストーリー性に加え、日南市が生産量日本一を誇るスイートピーをイメージした大屋根を設けるなど、地域性を生かした提案を高く評価した。
同社のデザインを踏まえ、31年度に施設整備に係る基本設計を庁内で進める。32年度以降に施設整備に係る実施設計や本体建設工事を行い、計画では34年度中の開業を目指す考えでいる。