木城町は、第五次総合計画のうち2019年度~2023年度を計画期間とする「後期基本計画案」をまとめた。目指すべき将来像の実現に向けて、各種産業の振興や福祉及び教育の充実、社会インフラをはじめとする生活基盤の整備等を推進する。計画案はホームページで公開し、町内在住者等を対象に2月28日まで意見を募集する。
町を取り巻く現状や課題、将来の人口展望等を踏まえ、目指すべき将来像を「みんなで創る 明日に向けて翔くまち 木城」と設定。その実現に向けて、▽個性が光る産業のまち▽笑顔のあふれる健康のまち▽豊かな心を育む教育のまち▽快適で安全に暮らせるまち▽自然豊かな緑と水のまち▽町民が主役のまち―を基本目標に掲げる。
「個性が光る産業のまち」では、従来からの基幹作物・奨励作物の産地拡大や畜産の振興を図るとともに、安全・安心な農業振興を推進。企業誘致や相談・支援体制の充実を図り、活力ある商工業の環境づくりに努めるとともに、豊かな自然や文化、地域の特性を生かした観光振興を通じて、交流人口の拡大を図る。
「快適で安全に暮らせるまち」では、東九州道の開通に伴う県内外からの自動車によるアクセスを見込んだ町内道路基盤の整備に加え、山間部へのアクセス向上のため、公共交通網を充実させる。生活基盤としての住宅及び住宅団地の整備や消防・防災体制の充実、情報基盤の充実に向けた環境整備にも取り組む。
「自然豊かな緑と水のまち」では、町の特徴を生かした緑豊かな公園や広場の整備、安全でおいしい飲み水を供給するために必要な上水道の整備、生活環境の向上と環境保全のための下水道の整備のほか、資源循環型社会の構築に向けた4R運動の推進、環境にやさしいまちづくりのための取り組みを推進する。
後期基本計画で特に注力する重点プロジェクトには、▽地域活性化▽住民サービス向上▽次世代創造―の3つのプロジェクトを設定。住居の新築・購入に対する補助や移住希望者の住宅確保といった定住・移住促進策、各種産業振興策を通じた担い手及び雇用の確保、町民満足度の高いサービスを提供する行政改革に取り組む。
このほか、高齢者を中心とする交通弱者も安心して住み続けられる持続可能な公共交通体系の構築や、保健・医療・福祉サービス水準の維持向上に向けた施策を実施。複雑化・多様化する学校現場の課題解決や子ども達の教育環境の充実のため、9年間の義務教育を一貫して行う教育体制の「義務教育学校」への移行を進める。