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最新技術や先進事例など学ぶ 明光社が工場省エネセミナー

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▲写真はセミナーの模様

 株式会社明光社(本松政敏代表取締役社長)は2月14日、宮崎市内で「工場の省エネ&省力化&補助金セミナー」を開催した。セミナーには、県内工場の責任者や管理・保全担当者ら約80人が参加。株式会社小松製作所で省エネ専属指導者として長年にわたり活躍した野沢定雄氏らの講演内容に熱心に聞き入った。

 担当工場のCO2排出量を原単位で約50%削減し、温暖化防止や省エネ関連で多数の表彰を受賞している環境カウンセラーの野沢氏は、「省エネ活動の効率的な進め方の秘訣と有効事例」と題して講演。自身の経験を踏まえ、工場の省エネ推進責任者の役割で重要なことは「仕組み」や「やり方」だと説明した。

 具体的には「トップが強い関心を持つ」「全員参加で省エネに取り組む体制を整備する」「試行錯誤や多面評価をさせる」「積極的なアイデアは理論を求めずに実行させる」「省エネの提案ができる環境を構築する」「他者の良い事例を取り入れる」「設備計画時に省エネを織り込む」などの重要性を説いた。

 また、株式会社船井総合研究所の藤堂大吉氏は、初期投資を抑えて実践できる省エネ・省力化・IoT化の取組事例や省エネ補助金について説明。省エネは戦略として取り組むべきであり、その実現に向けて社内の組織体制を構築することや、自動化・機械化・ロボット化を推進することの必要性を強調した。

 セミナーではこのほか、明光社の担当者が自社の事業内容に加え、輻射熱を大幅にカットする特殊遮熱シートや地下水を活用した井水式ユニットクーラー、センサーで自動点灯・消灯が可能なLED照明について事例を交えて紹介。これからの太陽光発電のあり方や省エネ無料診断の取り組みなども説明した。