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受注額は工事増、業務減 宮崎県の入札・契約状況

 宮崎県は2月1日、公共三部における平成30年度第3四半期まで(4月~12月)の入札・契約結果を公表した。平均落札率は、建設工事が91.7%、業務委託が86.5%。前年同期と比べて、建設工事は0.4ポイント、業務委託は0.3ポイント、それぞれ上昇した。一方、第3四半期までの受注額(落札価格の合計)は、建設工事が357.8億円、業務委託が64.5億円。前年同期比で、建設工事は56.3億円の増額、業務委託は4.8億円の減額となった。

*建設工事

 第3四半期までに一般競争で975件、指名競争で110件の計1085件を契約。予定価格の合計(以下、予定価格)392.4億円に対し、落札価格の合計(以下、落札価格)は357.8億円で、落札率は91.7%となった。落札率は前年同期比で0.4ポイント上昇し、受注額は前年同期(301.5億円)と比べて56.3億円の増額となった。

 落札率を入札方式別に見てみると、一般競争は91.6%、指名競争は92.2%となり、前年同期と比べて一般競争で0.4ポイント、指名競争で0.2ポイント、それぞれ上昇した。総合評価落札方式は、一般競争の約4割となる408件に適用。落札率は91.1%で、前年同期と同水準だった。

 契約状況を部局別に見てみると、県土整備部が844件の契約で落札価格は280.5億円(落札率91.3%)となり、契約件数・落札価格のいずれも公共三部の大半を占めている。農政水産部は176件の契約で落札価格は54.7億円(同93.0%)、環境森林部は65件の契約で落札価格は22.6億円(同94.0%)となった。

 工種別で契約件数が最も多かったのは土木一式の520件で、落札価格は238.4億円(落札率92.1%)。舗装が188件で落札価格26.8億円(同91.6%)、とび・土工が144件で落札価格32.1億円(同90.5%)と続く。建築一式は45件を契約し、落札価格は17.7億円(同91.9%)だった。

 予定価格帯別の契約件数は、1千万円~2千万円が最多の303件。250万円~1千万円が211件、2千万円~3千万円が150件、3千万円~4千万円が139件、4千万円~5千万円が78件、7千万円~8千万円が64件、5千万円~6千万円が56件、6千万円~7千万円が49件などと続く。1億円以上の工事は29件を契約した。

*業務委託

 第3四半期までに一般競争で361件、指名競争で619件の計980件を契約。予定価格74.2億円に対し、落札価格は64.5億円で、落札率は86.5%となり、前年同期比で0.3ポイント上昇した。第3四半期までの受注額は、前年同期(69.3億円億円)と比べて4.8億円の減額となった。

 落札率を入札方式別に見てみると、一般競争は予定価格15.2億円に対して落札価格は12.4億円で、落札率は81.1%。指名競争は予定価格59.0億円に対して落札価格は52.1億円で、落札率は89.7%となった。前年同期と比べて、一般競争で0.2ポイント、指名競争で0.1ポイント、それぞれ上昇した。

 契約状況を部局別に見てみると、県土整備部が767件の契約で落札価格は53.3億円(落札率86.1%)、農政水産部が155件の契約で落札価格は8.2億円(同86.5%)、環境森林部が58件の契約で落札価格は3.0億円(同92.5%)となった。

 業種別で契約件数が最も多かったのは建設コンサルの476件で、落札価格は45.3億円(落札率89.7%)。測量は200件で落札価格7.1億円(同80.3%)、補償コンサルは132件で落札価格3.3億円(同80.5%)、地質調査は129件で落札価格7.6億円(同89.0%)、建築設計は43件で落札価格1.2億円(同91.5%)だった。

 予定価格帯別の契約件数は、100万円~500万円が508件、500万円以上が472件だった。

第3四半期までの入札・契約状況