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高校生が建設業の魅力や技術を体験 F・Cグループが出前講座

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▲写真は出前講座の模様

 建設産業の魅力を若者に知ってもらおうと、株式会社F・C(山下晃司代表取締役)は1月23日、県立宮崎農業高等学校の環境工学科2年生を対象とした出前講座を開いた。測量業務に携わる専門家の講話や実習体験を通じて、参加した33人の生徒は働くことの意義を学び、仕事に対する理解や興味を深めた。

 同校は農業関連科目が主体と世間から認識されているが、環境工学科では多くの学生が測量や農業土木、水循環等を学んでいる。そのことを広く知ってもらうためにも、外部講師による出前講座等を受け付けている。

 川越寛校長は、他県への就職を考える学生が多い中、同校が高い県内就職率を維持していることを踏まえ、「地元の企業と連携し、生徒に農業以外の仕事に触れてもらうことで、更なる県内就職者数の向上に繋がればと考えている。引き続き、県内で仕事を探し、就職するという環境づくりに率先して取り組みたい」と話す。

 出前講座では、F・Cの栗山達平氏が建設産業、特に測量に関する人手不足の現状や仕事の内容について説明。最新技術である路面性状計測車の仕組みや機能等を紹介し、路面性状計測車がどのように稼動し、データ化しているのかを解説した。

 また、同社が保有するハンディプロファイラー「するする君」を使って、生徒が路面の縦断形状や平坦性、凹凸形状の測定を体験した。実際に機械を使って作業することで、測量業務の面白さや重要性などを学んだ。

 参加した生徒は「長い距離を計測する場合、人の力だけでは普通は膨大な日数がかかるところ、路面性状計測車を使えば、たった一日で終わると聞き、とても驚いた。安定した測量を行うために、効率の良い作業車があることに技術の進歩を感じた」と話した。

 同社の伊藤淳氏は、「従来の測量方法と路面性状計測車やその他の機器を使用した場合の違いを学ぶことで、最先端技術や測量に興味をもってもらい、将来、職業を選択する際の一つのきっかけになれば」と出前講座の意義を語った。