国土交通省宮崎河川国道事務所は、国道10号江平五差路交差点(宮崎市江平)の安全な道路交通環境改善に向けた速攻対策を平成30年度内に順次実施する。今月から「追突注意」「脇見注意」と記した看板の設置や「追突注意」の路面標示の強調を行う。
宮崎河川国道事務所が管理する国道10号と宮崎市が管理する市道錦町通線、市道学校通線、市道下原通線が交差する江平五差路交差点は、一般社団法人日本損害保険協会の調査で、平成29年の人身事故件数が全国の交差点で最も多いとされている。
昨年12月には宮崎河川国道事務所や宮崎県警、宮崎県、宮崎市の関係課で組織する対策会議を開催。「運転者の不注意等」による事故が8割以上を占めていることを踏まえ、まずは不注意や脇見等を防止するための速攻対策を実施することを確認していた。
今月から取り組む速攻対策では、江平五差路交差点に向かう国道10号や市道錦町通線、市道学校通線に、国土交通省と宮崎市が「追突注意」「脇見注意」と記した看板8基を設置。国道10号に於いて、国土交通省は「追突注意」の路面標示の強調を行う。
宮崎県警は、パトカーの巡回や警察官の立番による交通指導の強化に取り組んでおり、これと合わせて3月下旬に広報啓発活動を行う予定でいる。
一方、誤発進や信号誤認、自転車のはみ出しなど、交通環境・道路環境の関連が想定される事故への対策に関しては、交通実態調査やビデオによる危険挙動調査、ビッグデータの解析等の詳細な調査を行い、これを踏まえた追加対策を講じる予定でいる。