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対策追加で事業費230億増 東九州道清武JCT~北郷間

 国土交通省九州地方整備局は11月26日、2019年度第3回の事業評価監視委員会を福岡市内で開催した。会合では道路7事業、港湾3事業、空港1事業の再評価を行い、全事業の継続を委員が了承した。このうち、東九州自動車道・清武JCT~北郷に関しては、追加工事の実施に伴う事業費として230億円を増額する。

 事業評価監視委員会は、公共事業の効率性や透明性の向上を図るため、事業採択後3年が経過して未着工の事業や事業採択後5年が経過して継続中の事業、再評価実施後に5年が経過した事業、社会経済情勢の急激な変化や技術革新等で再評価の実施の必要性が生じた事業などを対象に、事業継続の可否を審議するもの。

 今会合では、一般国道3号岡垣バイパス(福岡県)や九州横断自動車道延岡線嘉島JCT~矢部(熊本県)、東九州自動車道清武JCT~北郷(宮崎県)などの道路7事業、熊本港夢咲島地区国内物流ターミナル整備事業(熊本県)などの港湾3事業、福岡空港滑走路増設事業(福岡県)の空港1事業について再評価を行った。

 このうち「東九州自動車道清武JCT~北郷」は、高速道路ネットワークの一部を形成し、九州東部の広域的な連携を図るとともに、物流の効率化や地域の発展、災害に強いネットワークの構築等を目的に整備するもの。宮崎市清武町と日南市北郷町を結ぶ延長19㎞の路線で、既に清武JCT~清武南IC(1.2㎞)が開通している。

 残る延長17.8㎞は全区間が着工済み。上部工を架設している寺山一号橋やトンネルの非常用設備・付属物工等を除き、橋梁及びトンネル等の大型構造物が概ね完成しており、本線土工部も全区間で着手している。18年度末時点の事業進捗率は、事業費ベースで約79%、用地進捗率は100%となっている。

 今会合で示した変更計画では、緑化等の表面保護工を計画していた芳ノ元頭部排土の切土法面に関して、アンカー工や布製型枠といった法面対策及び地下水排除工を実施する必要が生じたため、この費用として125億円を増額。芳ノ元頭部排土地区の掘削土の一部を最終処分場で処理する費用として約32億円を増額する。

 また、九平トンネルの掘削補助工法及び沈下対策の追加費用として約38億円、九平トンネルの特定有害物質対策の追加費用として約5億円を増額。芳ノ元トンネル排水坑の可燃性ガス対策に14億円、鏡洲・赤木地区等の大規模切土法面対策に約70億円、芳ノ元・九平地区の土石流対策工に15億円を追加する。

 一方で、芳ノ元トンネルの地すべり対策工(頭部排土量)が当初の計画よりも大幅に削減できたことから、約69億円のコスト縮減を図った。こういった要因に伴い、全体事業費は前回評価時の約1399億円から230億円増えて1629億円となる。