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土地の歴史と建築考える、西都で研究集会 建築士会

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▲写真は講師の中谷氏と松林氏、集会の模様

 一般社団法人宮崎県建築士会の未来創造部が主催する2019年度の「研究集会西都大会」が、11月30日に宮崎県立西都原考古博物館で開かれた。研究集会には県内各地から多数の会員らが出席。専門家による基調講演やパネルディスカッションを通じて、過去の災害等を踏まえた土地と建築の関係性やあり方などを学んだ。

 研究集会は、建築士としての資質の向上を図り、建築士の役割を広く一般にPRするとともに、地域に根ざした今後の活動展開に役立ててもらおうと、毎年、県内各支部の持ち回りで開催しているもの。今大会のテーマは「土地の歴史と建築」とした。

 講師を務めた早稲田大学建築学科教授で建築史や歴史工学を専門とする中谷礼仁氏、西都原考古博物館主幹兼学芸普及担当リーダーで日本考古学専門の松林豊樹氏は、千年以上にわたって災害や変化を乗り越え、持続的に営まれてきた集落・地域を指す「千年村」や、国の特別史跡に指定されている西都原古墳群等について講演を行った。

 両氏を交えたパネルディスカッションでは、コーディネーターを務めた山﨑孝紀氏の進行のもと、携帯電話のアプリを使って質問を受け付け、千年村の具体的な事例や海外で古くから残る建物の特徴、県内で発見された遺構の保存方法、貴重な発掘物、古墳の場所性などを尋ねる参加者からの質問に講師が分かり易く回答した。

 山﨑氏は「文化財や建築の歴史を学ぶことは、私たちが住んでいるまちづくりを考えていくうえで重要なこと。再度、まちづくりについて考え直す良い機会になれば」とパネルディスカッションをまとめた。研究集会を総括した西都支部の沼口孝史支部長は、「貴重な講演の内容を、今後の業務や活動に役立てていきたい」と話した。