宮崎県企業局は12月26日、一般競争入札(WTO対象)で行う「綾第二発電所大規模改良事業のうち発電所更新工事」を告示した。綾第二発電所の更新に係る実施設計及び製作・更新工を一括発注する。工期は2026年3月25日を超えない受注者の提案日まで。税込の参考価格は84億円程度で、予定価格は20年6月上旬に公表する。
運転開始後60年が経過し、施設本体や設備の老朽化が進行している綾第二発電所(最大出力2万8000㌔㍗)において、老朽化設備の早急な更新を行うとともに、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)を活用した大規模更新工事を実施する。
主な工事範囲は、▽更新=水車、発電機、制御盤等、配開装置、変圧器、遮断器等、水圧鉄管、非常用発電機、進入防止柵、安全対策施設▽新設=放水口ゲート、代替放流設備▽改修=放水路(庭)、遠制装置、総合監視制御システム▽補強=発電所建屋―など。
入札に参加できるのは、宮崎県企業局の入札参加資格要綱に基づき、電気工事・土木一式工事の資格認定をそれぞれ受けている2者で構成する特定建設工事共同企業体、または土木一式工事の資格認定を受けている単体企業。
特定建設工事共同企業体の場合、電気工事の認定企業は1台当たりの最大出力が5000㌔㍗以上の立軸型水車発電機の据付けまたは分解点検を、土木一式工事の認定企業はコンクリート打設量700m3以上の工事を、それぞれ元請けとして施工した実績を求める。単体企業に対しては、このいずれもを元請けとして施工した実績を求める。
入札は総合評価落札方式(技術提案評価型・A型)で行い、低入札価格調査制度を適用する。供給電力量や発電機停止期間、ライフサイクルコスト、障害時の適応性、設備合理化、電気保安のスマート化、見学・体験・防災施設、環境維持などに関する技術提案を受け付け、これと価格を総合的に評価して落札者を決定する。
入札参加資格確認申請書及び共同企業体認定申請の受付期間は12月26日から20年2月5日まで。宮崎県企業局へ持参または郵送で提出する。入札参加資格の通知後から4月3日まで技術提案書を受け付け、4月16日~4月22日に技術対話を行う。6月16日~6月22日に入札書を受け付け、6月23日に開札する。
入札公告や要求水準書等の関連図書、総合評価落札方式試行要領、特定建設工事企業体取扱試行要領、設計施工請負契約約款などは企業局のホームページ等で確認できる。入札等担当部署は、宮崎県企業局総務課(宮崎市旭1丁目2番2号、電話0985-26-9755、メールkigyo-somu@pref.miyazaki.lg.jp)。