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次棟は2棟に分割して建設 一ヶ岡A団地3工区整備

 延岡市は、市営住宅(一ヶ岡A団地)3工区整備事業の今後の見通しを明らかにした。建替工事が進むN棟に続き、次の棟は4階建24戸の団地1棟を整備する予定でいたが、イニシャルコストやランニングコストを含む財政負担の軽減を図るため、2階建12戸の団地2棟に計画を変更する。工事は来年度から2箇年で行う予定。

 狭小で老朽化した一ヶ岡A団地内の市営住宅388戸を年次的に建て替え、良好な居住水準の確保や住環境の整備を図る。事業は3つの工区に分けて進めており、1999年~2012年度に1工区及び2工区の13棟284戸の整備が完了した。18年度から19年度にかけて3工区の初弾となるN棟の建設工事(40戸)を行う。

 計画では、建設中のN棟の南側の敷地にO棟及びP棟を建設する考え。施設の規模はいずれも、鉄筋コンクリート造2階建延べ約680m2(各12戸)。屋根は切妻屋根、外壁はコンクリート打ち放し/複層塗材Eとする。19年度に施設整備に係る実施設計及び地質調査を行い、来年度から2箇年事業として建設工事に着手する。

 O棟及びP棟建設に係る総事業費は約5億円で、内訳は実施設計委託料が1651万円、地質調査委託料が639万円、概算工事費が4億7963万円。4階建の団地1棟を2階建の団地2棟に計画変更することで、エレベーター及び増圧給水装置が不要となり、施設建設にに伴う杭施工や入居者の電気料金が削減される。

 事業スケジュールでは、19年度に施設整備に係る地質調査業務及び実施設計業務を行い、20年度~21年度に両棟の建築主体工事、電気設備工事、機械設備工事を行う方針。21年度に外構工事を行う予定でいる。市はこれらの計画概要をホームページで公開し、市内居住者を対象に20年1月14日まで意見を募集する。

3工区整備計画の概要