宮崎県道路公社は12月10日、一ツ葉道路維持補修に伴う橋梁耐震実施設計3件の入札を執行。その結果、佐土原跨線橋は九州工営が855万円、一ツ葉橋はセントラルコンサルタントが1447万円、一ツ葉大橋は大日本コンサルタントが2300万円で落札した。委託期間はいずれも180日間を予定している。
要対策の橋梁は、▽北線の佐土原跨線橋(橋長44m/3径間)▽北線の一ツ葉橋(橋長86m/4径間)▽南線の一ツ葉大橋(橋長792m/11径間)。橋脚の耐震性能を向上させるコンクリート巻き立てや、橋脚への負担を軽減する支承の可動化及び制震ストッパーの設置を計画し、これらの費用を約31億円と見積もる。
佐土原跨線橋耐震実施設計では、18年度に行った予備設計や今回の業務で行う現地調査の内容を踏まえ、概略検討した落橋防止対策(PCケーブル対策)の詳細な実施検討を行い、工事実施に向けた耐震補強設計や施工計画の作成、概算工事費の算出等を行う。詳細調査として、既設の配筋調査や腐食等の状況把握も行う。
一ツ葉橋耐震実施設計では、予備設計等の内容を踏まえ、部材補強工法であるPP(ポリマーセメント)モルタル巻き立て補強工法及び基礎部補強の詳細な実施検討を行い、工事実施に向けた耐震補強設計(基礎部の補強実施設計は除く)や仮締切工法(耐候性大型土嚢積層)の実施設計、施工計画の作成、概算工事費の算出等を行う。
一ツ葉大橋耐震実施設計では、予備設計等の内容を踏まえ、RC巻立て工法やせん断パネルによる補強工法、基礎部の補強について詳細な実施検討を行い、工事実施に向けた耐震補強設計(基礎部の補強実施設計は除く)を行う。また、動的解析や仮締切STEP工法の実施設計、施工計画の作成、概算工事費の算出等も行う。