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DB方式で発注、実施方針を公表 下北方浄水場脱水処理施設

宮崎市は12月16日、「多様なPPP/PFI手法導入を優先的に検討するための指針」及び「宮崎市PFI導入の手引」の方針に基づき、下北方浄水場脱水処理施設整備事業に関する方針(実施方針)を定め、要求水準書案とともに公表した。2020年1月15日までこれに対する質問を受け付け、4月上旬に募集公告を行う。

下北方浄水場の脱水処理施設の更新に際して、コスト縮減や工期短縮、品質の高度化を図るため、民間事業者の技術力やノウハウ、創意工夫を活用する設計・施工一括発注方式(DB方式)を導入するにあたり、民間事業者の募集及び選定方針と、技術提案書を作成する際に必要となる前提条件、対象施設の性能水準等を定めた。

対象施設のうち新設する施設は▽脱水機棟▽機械脱水機▽濃縮槽~脱水機棟間の汚泥管▽濃縮汚泥ポンプ▽機械設備及び電気計装設備▽場内配管等▽場内整備等―、撤去対象施設は▽旧発電機室▽1系送水ポンプ室及び1系浄水池▽旧沈澱ろ過C/C室▽旧電気室―とする。事業期間は契約締結日から2024年9月末まで。

事業者の募集及び選定は、技術提案に基づく公募型プロポーザル方式で行い、応募資格確認で上下水道局の応募資格有資格者であることや一定の実績を有することなどを確認する。施設の設計及び施工を一括して発注するDB方式とし、事業者には効率的かつ効果的な脱水処理施設の設計及び施工を期待する。

応募者は、宮崎市内の建築工事企業3社JVを含む複数の企業で構成するグループとし、応募グループは施設の設計を行う企業(設計企業)、施設の建設及び撤去を行う企業(建設企業)を含む企業で構成することを基本とする。なお、宮崎市内建築工事企業1社あたりの分担工事額は、建築工事部門における工事額の20%以上とする。

必要な資格を有すると確認された応募者から、具体的な業務の実施方法や請負金額等について提案を受け、これらの提案内容を上下水道局の定める要求水準との適合性、設計・施工計画の妥当性、確実性及び提案価格等から総合的に評価する。提案内容の審査は、提出された書面のほか、応募者によるプレゼンテーションで行う。

事業者選定の主なスケジュール(予定)は、▽募集公告及び募集要項等の公表=20年4月上旬▽応募意思表明書及び応募資格確認申請書の受付=5月下旬▽第1次提案書類の受付=7月上旬▽提案書類の受付=9月下旬▽技術提案書のプレゼンテーション=10月下旬▽事業者の決定・選定結果の公表=12月上旬―など。

実施方針や要求水準書案、その他の関連資料は宮崎市のホームページで確認できる。事業に関する問い合わせ先は、宮崎市上下水道局水道部浄水課浄水場建設係(宮崎市下北方町寺ヶ迫5437番地、電話0985-29-1622、電子メール90shimokita@city.miyazaki.miyazaki.jp)。

実施方針