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基本構想を決定、来年度に基本計画 日向市総合体育館

〔一部既報〕日向市は、市民の健康増進やスポーツ活動の拠点となる新たな総合体育館の整備に係る基本構想を決定した。11月に行った意見募集(パブリックコメント)の際に示した基本構想案から大幅な内容の変更は行わず、語句や表現等を修正した。2026年度の国民スポーツ大会での活用を視野に、24年度末の施設完成を目指す。

 基本構想では、体育センター及び武道館の現状や課題、市内スポーツ施設の利用状況、スポーツ施設に対する市民のニーズを把握した上で、安全性・経済性・機能性・防災性の観点から整備にあたっての基本的な視点を整理。関連計画との整合性を図りながら、総合体育館のキャッチフレーズと基本コンセプトを設定した。

 新施設には、これらの基本コンセプトやユニバーサルデザインに配慮した施設整備を基本に、▽競技機能▽観覧機能▽管理・サービス機能▽健康増進機能、交流機能▽防災機能―を確保する。他自治体の事例を参考に、これらの機能を盛り込んだ施設規模を簡易的に試算し、新施設の規模を5000m2~7000m2程度と想定する。

 建設場所に関しては、現敷地やお倉ケ浜総合公園、大王谷運動公園の各候補地について、拠点性・経済性・防災性・利便性の視点で検討を行い、「大王谷運動公園が整備場所として最も適している」とした。総合的に優位性の高い大王谷運動公園内に総合体育館を整備することを基本に、具体的な施設レイアウトの検討を進める。

 大王谷運動公園内には、野球場や陸上競技場、水泳場、弓道場、芝生広場が整備されており、その中でも水泳場は老朽化や費用対効果の面から廃止を含めた今後のあり方について検討が必要となっている。このため、水泳場を総合体育館の整備候補地とし、その場合の芝生広場や陸上競技場等の活用方法も検討する。

 事業手法に関しては、従来の「設計・施工・維持管理分離発注方式」に加え、民間事業者の創意工夫等を活用するPPP/PFI方式の採用も視野に入れる。20年度の基本計画策定時にPFI導入可能性調査を行い、詳細な検討を行う。20年度に各種調査、21~22年度に設計等、23~24年度に工事を行う予定でいる。

基本構想の概要版