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WTOで設計施工を一括発注 綾第二発電所更新工事

 宮崎県企業局は、2019年度の発注見通しに「綾第二発電所大規模改良事業のうち発電所更新工事」を追加した。運転開始から60年が経過し、発電設備等の老朽化が進んでいることから、水車や発電機、屋外変電設備、水圧鉄管など、発電所のほぼ全ての設備を全面更新する。工事は2020年度から25年度にかけて行う。

 同事業の入札では、全国の公営水力で初となる一般競争(WTO対象)での設計・施工一括発注とする。総合評価落札方式の技術提案評価型を採用し、発電電力量増加などの技術提案と価格を総合的に評価して落札者を決定する。工事規模は22.9億円以上。第3四半期に入札公告を行い、20年度に契約を締結する予定でいる。

 既設の綾第二発電所の主な諸元は、▽水系・河川名=一級河川大淀川水系綾北川▽発電所位置=綾町大字入野▽運転開始年月日=昭和34年3月9日▽最大出力=2万8000㌔㍗▽最大使用水量=26m3/s▽年間発電電力量=約1億1500万kWh(一般家庭の3万8千世帯分)。

企業局の発表資料