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新技術・新工法の特徴など紹介 宮崎市でNETIS説明会

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▲写真は説明会の模様

 国土交通省九州地方整備局は12月6日、宮崎市内で2019年度「新技術・新工法説明会」を開催した。県内の建設会社や建設コンサルタント会社、行政の技術系職員ら約120人が説明会に参加し、新技術情報提供システム(NETIS)に掲載されている新技術及び新工法の特徴等に関する企業のプレゼンテーションに耳を傾けた。

 説明会は、社会資本整備の品質確保等に寄与する新技術や新工法を広く周知し、公共工事に於ける新技術の活用促進を図るとともに、更なる技術開発を促すことを目的に九州各県で開催しているもの。主催者挨拶で企画部機械施工管理官の寺下進一氏は開催趣旨を説明し、情報共有の場として今後の活動に役立ててもらうよう呼び掛けた。

 プレゼンテーションでは、県内外で採用実績がある17技術・工法の特徴を企業の担当者が説明。宮崎市の共立電照は、LED照明の導入実績のほか、既存のハウジングをそのまま活用し、光源のみをLEDに交換する「エコ・リメイクLEDライト」を紹介し、元の景観を保ちながら、経済性や安全性の向上が期待できることをPRした。

 サンスイ・ナビコは、防食構造や点検・補修、付着破壊、荷重管理の観点からアンカー工法の課題を提示し、これを改善する「Fixrグラウンドアンカー工法」を提案。安部日鋼工業は、マスコンクリートの温度ひび割れを抑制するため、2系統のパイプで異なる温度履歴の冷却水を通水できる「パイプクーリングシステム」を紹介した。

 説明会ではこのほか、九州地方整備局の担当者が、NETISの概要や掲載期間終了技術の取り扱い、九州地方の新技術活用状況等を説明し、登録技術を採用した場合には活用効果調査票を提出してもらうよう、参加者に呼び掛けた。また、九州地方整備局におけるi-Constructionの取り組みに関する説明も行われた。

 宮崎会場の発表技術は次のとおり▽天の川LED光源ユニット▽エポキシ樹脂で被覆したPC鋼より線を用いた金属製グラウンドアンカー▽熱分配方式パイプクーリングシステム▽スライド工法[バズーカ方式][ハンガー方式]▽テラセルマットレス工法▽アルカリシリカ反応(ASR)簡易診断装置▽浮体式陸閘ゲート▽プレキャスト埋設型枠SRフォーム▽線状流電陽極方式電気防食工法▽マルチ打音法システム▽無機系注入方式サイズミックエコフィラー▽工事看板用プリズム型再帰反射シート▽遮水シート一体化型ブロックマット▽コンクリート充填ウォッチャー▽スーパーロック工法▽ジオシンセティックス液状化変形抑制工法(SECURE-G工法)▽マルチジェット工法(ブース展示のみ)。