建設ネット企画画像 四角 四角

創立50周年で感謝の夕べ開催 宮崎市の江坂設備工業

B00057968_2   B00057968_3   B00057968_1

▲写真は挨拶する鳥山会長、鳥山社長、会場の模様

 江坂設備工業株式会社(鳥山貴生代表取締役社長)は、創立50周年記念の「感謝の夕べ」を11月2日に宮崎市内で開いた。同社社員及びその家族、協力会社・関係会社のほか、来賓ら総勢200人超が出席。鳥山浩代表取締役会長と鳥山社長が感謝の気持ちを込めて出席者をもてなし、会社の発展や地域貢献に努めていくことを誓った。

 同社の前身は、1927年に鳥山進氏が開設した江坂商会。69年に同社の工事部門を分離独立させ、江坂設備工業株式会社を設立した。83年に鳥山浩氏が代表取締役社長に就任し、2002年には代表取締役会長に就いた鳥山浩氏に代わり、長倉康治氏が代表取締役社長に就任。18年に鳥山貴生氏が代表取締役社長に就き、現在に至る。

 建築設備工事(給排水衛生設備・空気調和設備)や水道施設工事、農業土木工事の設計・施工を中心に、リフォーム事業やマンション大規模修繕、貯水槽清掃・浄化槽・空調維持管理業務などの事業を展開する。「誠実」「正直」「努力」「創造」を社訓に掲げ、確かな技術で顧客に心から喜ばれるサービスの提供を社員一丸で心掛けている。

 会で挨拶に立った鳥山浩会長は、同社の生い立ちや設立当時の苦労、思い出といったエピソードをユーモアを交えながら披露。先代の教えを守りながら、地域に根ざす企業として、地域の仕事を大切にしてきたことを強調するとともに、自身が思い描いていた以上の会社に成長したことに対し、関係者の支援と協力に感謝の意を示した。

 続いて挨拶した鳥山貴生社長は、小さな仕事を積極的に引き受け、顧客の信用を得て売り上げを伸ばし、確固たる現在の地位を築いてきた先人の努力に敬意を表するとともに、「血の通ったコミュニケーションを行い、若手・ベテランとも難しい現場に挑戦する気概を持つ、そんな新しいチームを作っていきたい」と意気込んだ。

 一方で、建設業を取り巻く環境が厳しさを増す中、「現状維持は衰退の始まり」と指摘し、新たな事業を通じて女性やベテランスタッフの雇用創出、働き方改革に挑戦する考えを示し、「社員一人ひとりが主体性を持ち、積極的に行動することで、会社や自身の成長、目指すべき100年企業につながることを約束する」と述べた。

 招かれた来賓を代表して、宮崎県の河野俊嗣知事と宮崎市の戸敷正市長(代読=田上明彦副市長)が挨拶。両氏ともに、長きにわたる県や市に対する寄附金、さらには社業を生かした献身的な地域貢献活動に敬意と感謝の意を示すとともに、これまでの半世紀の蓄積を踏まえ、100年に向けて大きく飛躍することを期待した。

 宮崎神宮の杉田秀清名誉宮司の乾杯の発声で開宴し、ピアノとバイオリンによるカトレア(日髙亜美・慶子姉妹)の演奏や、プロミュージシャンのユニット「スノーマウンテン」が披露する名曲が会場を盛り上げ、参加者は歓談や会食を通じて交流を深めた。終わりに株式会社宮崎銀行の原口哲二代表取締役専務が励ましのことばを述べた。

 同社は創立50周年事業として、宮崎県や宮崎市、日本赤十字社、その他市町村・団体に寄附金を贈呈。また、学校施設のトイレを無償で洋式化する「スマイルトイレプロジェクト」に16年度から取り組んでいる。このほか、経営安定を図る一環として、11月16日、宮崎市権現町にリフォームショールームをオープンする。