国土交通省は、民間工事で週休2日に取り組んだ現場の工期設定や生産性向上の事例を集めた「週休2日達成に向けた取組の好事例集」を作成した。民間工事の受発注者が提出した63工事での取り組みを「住宅・不動産」「鉄道」「電力」「ガス」の分野別にまとめた。国交省は2020年度も事例を収集し、事例集を更新する予定だ。
事例集には、民間工事での働き方改革を推進するため、週休2日の達成に取り組む63工事の取り組みと課題を掲載。民間工事の発注者と受注者に展開し、適正な工期設定や週休2日の実現に役立ててもらう。
例えば、4週8閉所を目標に設定した鉄塔の建て替え工事では、受発注者が協議して設定した月1回の3連休確保(原則第2土曜日~月曜日)を徹底。工事関係書類の電子化や報告様式の簡素化により、受注者側の書類作成の負担軽減を図った。
元請けが下請けにヒアリングを行って現場作業従事者の労働時間管理の実態を把握し、下請けの経営層と工期設定のあり方を検討した。
事例集は土地・建設産業局のホームページ(http://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_tk1_000178.html)に掲載している。