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青年部創立50周年の節目を祝う 宮崎県中小企業団体中央会

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▲写真は挨拶する長友会長、河野知事、式典の模様

 宮崎県中小企業団体中央会青年部(長友賢二会長)は、青年部創立50周年の記念式典を11月22日に宮崎市内で開いた。式典には27組合青年部の会員やOBら約160人に加え、宮崎県の河野俊嗣知事など多数の来賓が出席。創立50周年の節目を盛大に祝い、中央会青年部と所属する各組合の更なる発展へ意を新たにした。

 式典で挨拶に立った長友会長は、将来に向けた若手人材の確保が喫緊の課題であり、会員の協力を得て開催している子ども向けの職業体験イベント「みやtheキッズモール」が好評を得ていることを踏まえ、「参加した子ども達がイベントでの体験を思い出し、地元の企業に就職してもらえれば、これ以上の幸せはない」と強調した。

 長友会長は、イベントをグレードアップしながら継続していく考えを示すとともに、創立50周年を機に「更なる自己研鑽や相互交流に努め、業界や地域の枠を超えた会員間の連携を一層強化し、本県経済の活性化の一助を担う組織になることを目指していく」と述べ、出席した会員一同に青年部事業に対する理解と協力を求めた。

 宮崎県中小企業団体中央会の堀之内芳久会長は、本県の中央会青年部が全国で2番目、レディース中央会が全国で初めて設置された歴史を紹介。一方で、深刻化する人手不足は「仕事があるからこそ」であり、これを単に悲観するだけでなく「前向きに行動することで道は拓ける」と述べ、プラス思考で行動する重要性を呼び掛けた。

 招かれた多くの来賓を代表して挨拶した河野知事は、青年部が主催するみやtheキッズモールなどを例に、次世代を育てるための取り組みの重要性を強調し、「皆さんの力を借りながら、宮崎の社会・経済が元気になっていくことを期待している」と述べた。このほか、全国中小企業青年中央会の田中大裕会長も祝辞を寄せた。

 宮崎県中央会会長表彰では、青年部の発展に尽力した第9代会長の上山泰寛氏、第10代会長の中村鉄兵氏に功労者表彰が贈られたほか、優良組合青年部として、宮崎県電気工事業工業組合青年部協議会と宮崎県室内装飾事業協同組合青年部会が表彰された。

 記念式典ではこのほか、人手不足や事業承継、コストの増加、働き方改革への対応といった課題が山積する中、「地域経済活性化の担い手として、異業種連携による『絆の力』を大いに発揮し、創意と工夫により新たなビジネスチャンスへの挑戦を続けることで、宮崎の経済を牽引していく」とする決意を宣言し、参加者の賛同を得た。

 当日は、プロ野球の読売巨人軍でゴールデングラブ賞を7回獲得するなどして活躍し、現役引退後には横浜DeNAベイスターズの監督を務めた中畑清氏が「やる気を育てる究極の指導法」をテーマに講演を行った。講演後に開かれた交流会では、会食や歓談を通じて参加者が互いの親睦を更に深めた。