防衛省は、建設業の働き方改革に向けた取り組みの一環として、現場閉所による週休2日の確保が困難な工事を対象に、現場代理人や技術者及び技能労働者等が交替しながら週休2日を確保する「週休2日制工事(交替制)」を試行する。
年末年始や夏季休暇、工事一時中止期間等を除き、現場閉所は原則週1日とする。発注者の工期設定により、Ⅰ型(4週4休程度の現場閉所とした工期の工事)とⅡ型(4週4休程度の現場閉所による工期の実施が困難な工事)の2タイプを設定する。
週休2日(交替制)の実施は、契約後に受注者が判断する。実施を希望した場合には、労務費を補正して契約変更を行い、工事完成後に休日確保の状況に応じて労務費を補正する。4週8休以上の休日率を達成した場合は、工事成績で加点評価する。
Ⅰ型の補正率は、4週8休以上(28.5%以上)で1.05、4週7休以上4週8休未満(25%~28.5%)で1.03、4週6休以上4週7休未満(21.4%~25%)で1.01。Ⅱ型は実施に必要な費用の見積を受注者から提出してもらう。
受注者の取り組みを確認するため、工事着手前に「休日取得計画書」で休日取得計画を作成するほか、施工期間中の3カ月ごとに「休日取得計画書」、毎月末に「休日取得実績報告書」、工事完了後に「休日取得実績報告書」をそれぞれ提出する。
熊本防衛支局管内では、12月4日に公告を予定する「新田原(R元)倉庫B地区新設舗装等工事」「新田原(R元)火薬庫新設附帯土木工事」で試行する。タイプはいずれもⅡ型・受注者希望型。詳細は防衛省や熊本防衛支局のホームページで確認できる。