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宮崎駅前広場の平面計画を決定 植栽・改良工を順次発注へ

 宮崎駅西口駅前広場の再整備計画を進める宮崎県は、敷地内に整備する通路シェルターや広場内の舗装、植栽・照明といった各施設の具体的な平面計画を決定した。これらの平面計画に基づき、工事発注に向けた準備を進め、第3四半期に植栽工、第4四半期に改良工事を発注する。計画では、2020年秋までの完成を目指している。

 九州旅客鉄道株式会社と宮崎交通株式会社が20年秋の開業を目指して整備を進める複合ビルで創出される賑わいを更に大きくし、これを中心市街地へとつなげるため、駅西口の南側広場(約6500m2)を中心とした区域を対象に、人々が集い賑わいのある、本県の陸の玄関口としてふさわしい広場空間に再整備する。

 具体的には、宮崎駅と複合ビルに隣接する敷地南東の区画に大屋根を備えたイベント空間を、ここから広島通り(あみーろーど)方面に向かう南西の区画ににぎわい・交流空間をそれぞれ整備する。敷地内の広場舗装や通路シェルターの設置、照明・植栽等の整備は宮崎県が行い、大屋根の設置等は九州旅客鉄道が行う。

 平面計画によると、広場内の舗装材には基本的に平板ブロック系を使用。外部から宮崎駅までの連続性を確保するため、広場に隣接する交差点部の自然石舗装は現在のまま活用し、ここから駅構内までの中央通路の舗装材には自然石系を使用する。また、にぎわい・交流空間の一部には、レンガ系の舗装材を使用する。

 植栽に関しては、緑陰の確保や外部からの景観に配慮し、必要な植栽を残して活用。あみーろーどへの動線形成を考慮し、にぎわい・交流空間には植栽と照明を向かい合わせて1列ずつ配置する。駅と路線バスの乗降口、タクシープール等を繋ぐ通路シェルターは、シンプルなデザインを採用し、屋根は白い膜屋根とする。

 事業を所管する宮崎土木事務所は、公共事業の発注見通し(11月時点)に関連工事4件を追加。第3四半期に植栽移植工事[工事規模1.5千万円以上3千万円未満]、第4四半期にシェルター撤去・新設やレンガ・自然石・ブロック設置等の道路改良工事3件[7千万円以上5億円未満]を条件付一般競争入札で発注する予定でいる。

 発注見通しで示した各工事の内容は次のとおり(①場所②期間③種別④概要⑤発注予定時期⑥タイプ⑦備考)。

*宮崎土木事務所
〔条件付一般競争入札〕
▽宮崎駅西口駅前広場植栽移植工事=①宮崎市錦町②約4カ月③造園工事④[1.5千万円以上3千万円未満]植栽移植工1式⑤第3四半期⑦追加
▽宮崎駅西口駅前広場道路改良工事=①宮崎市錦町②約8カ月③土木一式工事④[7千万円以上5億円未満]シェルター撤去・新設工1式、レンガ設置工1式、排水工1式⑤第4四半期⑥簡易型・特別簡易型等、受注制限、地産地消評価、電子納品、女性技術者等⑦追加
▽宮崎駅西口駅前広場道路改良工事=①宮崎市錦町②約8カ月③土木一式工事④[7千万円以上5億円未満]シェルター撤去・新設工1式、自然石設置工1式、排水工1式⑤第4四半期⑥簡易型・特別簡易型等、受注制限、地産地消評価、電子納品、女性技術者等⑦追加
▽宮崎駅西口駅前広場道路改良工事=①宮崎市錦町②約8カ月③土木一式工事④[7千万円以上5億円未満]シェルター撤去・新設工1式、平板ブロック設置工1式、排水工1式⑤第4四半期⑥簡易型・特別簡易型等、受注制限、地産地消評価、電子納品、女性技術者等⑦追加。