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アームら5者に「ひなたの極」認証書を授与 宮崎県

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▲写真は授与式の模様

 仕事と生活の調和の実現に向けた職場環境づくりに積極的に取り組んでいる企業や事業所を認定する宮崎県の「ひなたの極(きわみ)」認証書授与式が、11月20日に県庁で行われた。今年9月から11月までに認証された5者の代表が出席し、河野俊嗣知事から認証書が手渡された。今回を含めて認証企業は15者となる。

 2018年2月に創設した「ひなたの極」認証制度は、仕事と家庭の両立の実現に向けた職場環境づくりを積極的に行っている企業や事業所のうち、特に優れた取り組み成果が認められる企業等を宮崎県知事が認証するもの。県内に本社または事業所があり、常時雇用する労働者を有して事業活動を行う法人を対象としている。

 認証されるためには、▽働き方(休み方)の見直しに関する取り組み▽育児・介護休業制度等の整備状況と実績▽その他(次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画の策定、メンタルヘルス相談窓口の設置等)―といった県が定めた審査項目(26項目)のうち、該当する項目の総得点の割合が85%以上でなければならない。

 今回、認証書を授与されたのは、▽医療法人久康会(延岡市、平田耕太郎理事長)▽株式会社アイティー(延岡市、池上裕介代表取締役)▽株式会社アーム(宮崎市、阿萬英一朗代表取締役)▽社会福祉法人愛育福祉会(延岡市、髙島透理事長)▽社会保険労務士法人ALX(宮崎市、井手真弓代表社員)―の5者。

 住宅やマンションのリノベーション・リフォーム等を手掛ける株式会社アームでは、従業員の力を最大限に発揮できるよう、キャリアアップの支援等に積極的に取り組む。ノー残業デーの導入や育児介護休暇の取得推進など、ワークライフバランスを実現しやすい職場環境づくりに取り組む中で、「従業員が趣味やプライベートに費やす時間も増え、仕事の面での意識も変わってきた」(阿萬貴子取締役)という。

 河野知事は、ワークライフバランスの推進に向けた各者の取り組みが職員、企業、そして地域の大きな力となるだけでなく、各者のイメージアップや人材確保につながることを強調。各者の取り組みをモデルとして広く周知するとともに、県内企業及び事業場の牽引役として、働きやすい職場づくりに努めてもらうよう呼び掛けた。

 認証企業等は宮崎県のホームページに企業等名を掲載し、企業としてのイメージアップが図られるほか、就職説明会や企業ガイダンス等への優先参加、宮崎県中小企業融資制度での優遇措置、入札参加資格審査での加点等のインセンティブを付与する。