建設ネット企画画像 四角 四角

11月18日は「土木の日」 県内各地でイベント①

B00058131_1   B00058131_2   B00058131_3

▲写真は各地区のイベントの模様

 11月18日は「土木の日」。道路及び河川など社会資本整備の意義と重要性を認識してもらうとともに、土木技術及び土木事業に対する理解を深めてもらうことを目的として、全国各地で土木に関するイベントが催されている。宮崎県内に於いては、県内各地区の小学校に於いて、土木に関する出前講座や重機への試乗、測量機器を用いた実習等のふれあい体験のほか、県内建設関連団体による校内の奉仕作業が実施されている。

■宮崎地区/校内ラインの設置作業など見学

 宮崎地区の土木の日イベントは11月6日、宮崎市立那珂小学校で開催された。同校の4年生約50人を対象に、土木に関する出前講座やふれあい体験を行い、生徒達は楽しみながら土木の魅力を学んだ。
 出前講座では、宮崎土木事務所の担当者が11月18日が土木の日である理由や土木の仕事を説明。皆が安心して生活できるよう、道路や橋、トンネルを造っていること、災害から人や町を守るために砂防ダムなどの整備に取り組んでいることを紹介した。
 ふれあい体験では、レンガ・砂・水を使ったアーチ橋造りに挑戦し、建設団体の担当者が橋の仕組みを説明。完成させた橋を見事に渡りきった。測量機器を使った距離当てゲームでは、正解を導き出した生徒から大きな歓声が上がった。
 高所作業車の試乗体験では、空高く上がる作業台から下をのぞき込んだり、友達に手を振るなどして楽しんだ。生徒達はこのほか、校内のライン標示を引き直す作業の模様を見学し、定着したラインを触るなどしてその感触を確かめていた。
▽参加団体=宮崎土木事務所、中部港湾事務所、建設技術センター、宮崎市、宮崎地区建設業協会、宮崎県測量設計業協会、宮崎県造園緑地協会宮崎支部、日本造園建設業協会宮崎県支部、宮崎安全施設事業協同組合。

■串間地区/コンクリート打設など肌で体験

 串間地区の土木の日イベントは11月11日、串間市立本城小学校で開催された。同校の5・6年生17人を対象に行われた出前講座では、宮崎県串間土木事務所の担当者が土木の仕事や様々な構造物の役割、土砂災害から命を守るための方法について説明した。
 各地で頻発する自然災害を踏まえ、講師を務めた担当者は、事前に災害に対して備えておく必要性を強調。いざという時に備えるよう訴えた講師の話す内容に、生徒達は興味深く聞き入っていた。
 屋外で行われた土木とのふれあい体験では、串間市建設業協会の会員が行ったコンクリートの打設体験や建設機械の試乗に挑戦。生徒達は、初めて間近で触れる道具や機械に興味を示し、土木の仕事に肌で触れ、土木のおもしろさや大切さを体感していた。
 校内ではこのほか、串間市建設業協会の主導で、屋外スロープを整備する奉仕活動も行われ、参加した会員達が熱心に作業に汗を流した。参加した生徒の一人は「初めて建設機械に乗った。思っていた以上に高くてびっくりした」と話していた。
▽参加団体=串間土木事務所、串間市建設業協会

■西都地区/校内の環境整備に関係者が汗流す

 西都地区の土木の日イベントは11月18日、西都市立茶臼原小学校で行われた。宮崎県西都土木事務所及び建設関連団体の職員が多数参加し、全校生徒約50人に土木を学ぶ出前講座やふれあい体験を行ったほか、校内の環境美化奉仕作業に汗を流した。
 開会に先立ち、西都土木事務所の杉本一隆所長が「イベントを通じて少しでも土木を知ってもらいたい」と挨拶。出前講座では、土木が河川の氾濫を防いだり、走りやすい道路を作るなどの役割を担っていることを説明し、ドローンなどの最新技術も紹介した。
 ふれあい体験では、担当者の指導のもと、建設機械や高所作業車への試乗、ドローンの操縦、レンガと砂を使ったアーチ橋造りに挑戦。子ども達は初めて触れる機械や器具に興味を示し、各所から大きな歓声があがっていた。
 校内ではこのほか、参加団体が側溝に堆積した土砂の撤去、建物の外壁洗浄と窓ふき、樹木の剪定、グラウンドの測量とラインの目安となるマーキングの設置に取り組んだ。外山健一郎校長は「校内の整備までしていただきありがたい」と話した。
▽参加団体=西都土木事務所、西都地区建設業協会、西都地区建築業協会、西都測量設計業協会、西都造園工事組合、西都電気工事業協同組合、西都管工事協同組合。

■延岡地区/土木の重要性を分かりやすく説明

 延岡地区の土木の日イベントは11月13日、延岡市立緑ヶ丘小学校で開催された。同校の5年生43人を対象に、出前講座や土木とのふれあい体験を行った。
 出前講座を行った国土交通省延岡河川国道事務所の担当者は、土木の仕事が▽人が生活しやすいようにする▽自然災害から命をまもる▽人が豊かに暮らせるようにする―ことであると説明。「土木の仕事は皆の生活を守る、とてもやりがいのある仕事。少しでも土木について興味や関心を持ってもらえたら嬉しい」と話した。
 また、延岡土木事務所の担当者は、社会インフラや土木の大切さを学ぶことができるカードゲーム「ポケドボ」を使って、楽しみながら防災対策の必要性などを学んだ。
 ふれあい体験では、建設機械への試乗や測量機器による距離・高さの測定に挑戦。ドローンの空撮も鑑賞した。校内では、建設関連団体の参加者が、樹木の剪定や運動場の整地作業に汗を流した。
 参加した生徒は「安心・安全な生活のために土木の仕事をしていることが分かった。私も将来、人を助ける仕事がしたいと思った」「遠くの建物までの距離を測ることができて凄いと思った」「土木について興味を持った」などと笑顔で話した。
▽参加団体=国土交通省延岡河川国道事務所、延岡土木事務所、延岡市、延岡地区建設業協会、宮崎県測量設計業協会延岡支部、宮崎県造園緑地協会延岡支部、日本造園建設業協会宮崎県支部。