▲訓練の模様
都北産業株式会社(堀之内秀樹代表取締役)は11月3日、都城市山田町のかかしの里で、大規模災害の発生を想定した「炊き出し訓練」を行った。訓練には同社の従業員とその家族130人が参加し、皆一様に真剣な表情で作業に取り組む姿が見られた。
自然災害による甚大な被害が各地で生じていることから、有事の際に地元企業として迅速な復旧態勢を取ることができるよう実施しているもの。同社は、災害時に地域住民を社屋に受け入れる体制を関係機関と確約し、200人分の非常食等を用意している。
同社の久保幸蔵常務は「備えあれば憂いなし」の精神を全員が持つことが重要と説き、「有事の際に道具や資材が揃うことは少なく、身近な道具で炊き出し等をしなければならない状況も考えられる。訓練を通じてそのような時の対応を学んで」と話した。
参加者は、コップを使って米を包装食袋に詰める作業を体験し、大鍋に敷き詰めるまでの一連の流れを確認した。親睦と交流を深めるために開催したパークゴルフ大会で爽やかな汗を流し、大会後には先の炊き出し訓練で調理した白米に舌鼓を打った。
当日はこのほか、今年8月の集中豪雨で広範囲な浸水被害が生じた佐賀県で、現地の復旧作業を支援した同社の社員5人が紹介され、その労をねぎらった。