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受注額は工事・業務ともに増額 宮崎県の入札・契約状況

 宮崎県は11月1日、公共三部における2019年度上半期(4月~9月)の入札・契約結果を公表した。平均落札率は、建設工事が92.5%、業務委託が86.2%。前年同期比で、建設工事は1.2ポイント上昇し、業務委託は0.6ポイント下降した。受注額(落札価格の合計)は、建設工事が209.7億円、業務委託が50.9億円。建設工事は同33.4億円の増額、業務委託は同4.7億円の増額となった。

*建設工事

 一般競争で614件、指名競争で55件の合計669件を契約。予定価格の合計(以下、予定価格)226.1億円に対し、落札価格の合計(以下、落札価格)は209.7億円で、落札率は92.5%となった。落札率は前年同期比で1.2ポイント上昇し、落札価格は前年同期(176.3億円)と比べて33.4億円の大幅増となった。

 落札率を入札方式別にみると、一般競争は92.6%、指名競争は92.3%。前年同期と比べて、一般競争は1.3ポイント、指名競争は0.5ポイント、それぞれ上昇した。総合評価落札方式は、一般競争の約4割にあたる240件に適用。落札率は92.3%で、前年同期と比べて1.4ポイント上昇した。

 契約状況を部局別にみると、県土整備部が511件の契約で落札価格は143.5億円(落札率91.9%)となり、契約件数・落札価格のいずれも公共三部の大半を占めた。農政水産部は119件の契約で落札価格は49.9億円(同94.3%)、環境森林部は39件の契約で落札価格は16.3億円(同95.8%)だった。

 工種別で契約件数が最も多かったのは土木一式の339件で、落札価格は132.9億円(落札率93.3%)。とび・土工が118件で落札価格29.6億円(同90.8%)、舗装が96件で落札価格16.5億円(同91.4%)などと続く。建築一式は27件を契約し、落札価格は7.5億円(同94.4%)だった。

 予定価格帯別の契約件数は、1千万円~2千万円が最多の171件。250万円~1千万円が109件、2千万円~3千万円が102件、3千万円~4千万円が77件、4千万円~5千万円が60件、7千万円~8千万円が53件、5千万円~6千万円が39件、6千万円~7千万円が38件と続く。1億円以上の工事は14件を契約した。

*業務委託

 一般競争で412件、指名競争で426件の合計838件を契約。予定価格58.6億円に対し、落札価格は50.9億円で、落札率は86.2%だった。落札率は前年同期比で0.6ポイント下降し、落札価格は前年同期(46.2億円)と比べて4.7億円の大幅増となった。

 落札率を入札方式別にみると、一般競争は予定価格19.9億円に対して落札価格は16.6億円で、落札率は82.5%。指名競争は予定価格38.7億円に対して落札価格は34.4億円で、落札率は89.9%。前年同期と比較して、一般競争の落札率は1.2ポイント上昇し、指名競争の落札率は変動が無かった。

 契約状況を部局別にみると、県土整備部が640件の契約で落札価格は40.6億円(落札率85.5%)、農政水産部が136件の契約で落札価格は7.0億円(同86.7%)、環境森林部が62件の契約で落札価格は3.4億円(同93.2%)だった。

 業種別で契約件数が最も多かったのは建設コンサルの348件で、落札価格は30.3億円(落札率90.0%)。測量は269件で落札価格10.6億円(同81.7%)、地質調査は94件で落札価格6.2億円(同88.5%)、補償コンサルは92件で落札価格2.6億円(同81.1%)、建築設計は35件で落札価格1.2億円(同91.7%)。

 予定価格帯別の契約件数は、100万円~500万円が418件、500万円以上が420件だった。

上半期の入札・契約状況