宮崎市は10月16日、2020年度予算の編成方針を発表した。総合計画前期基本計画に掲げる5つの戦略プロジェクトや主要プロジェクト事業、市民の命を守る事業等を推進するほか、小学校空調設備整備PFI事業等に係る未来投資最優先推進枠として19億円を確保する。普通建設事業に関しては、補助事業で前年度据え置き、単独事業で前年度5%減を予算要求枠と設定する。
20年度の予算編成にあたっては、第五次宮崎市総合計画前期基本計画に合わせて策定した宮崎市中期財政計画に基づき、限られた資源を有効活用する観点から、思い切った事業の見直しを継続するなど行財政改革を強力に推進し、将来の都市像である「未来を創造する太陽都市『みやざき』」の実現に向けた施策に重点的に取り組む。
将来にわたり真に必要な市民サービスを提供するための健全財政の実現に向けて、▽第五次宮崎市総合計画前期基本計画の積極的な推進▽宮崎市地方創生総合戦略の着実な実施▽徹底した行財政改革の取組と健全財政の確立―の各基本方針を踏まえた編成を行う。
具体的には、第五次総合計画前期基本計画に掲げる①クリエイティブシティ推進②フードシティ推進③観光地域づくり推進④子ども・子育て推進⑤地域コミュニティ活性化―の5つの戦略プロジェクト事業を優先的かつ積極的に推進する。
あわせて、地方創生の実現に向けた総合戦略、地震・津波・風水害等に対する総合防災対策等の市民の命を守る事業、公共施設・インフラ更新問題への対応を含む市制100周年を見据えた次世代につなぐまちづくりを引き続き推進する。
限られた財源を適切に配分するため、部局単位で予算要求枠を設定。普通建設事業に関しては、補助事業は「前年度予算額(一般財源ベース)で据え置き」、単独事業は「前年度予算額(前同)から5%減じた額」を要求枠とする。普通建設事業費以外は、前年度予算額の一般財源に市債を加えた額から8%を減じた額を要求枠とする。
ただし、市政推進のための重点化事業(戦略プロジェクト枠、未来投資最優先推進枠)や、政策的事業の一部(エコクリーンプラザみやざき周辺環境整備等事業、市民の命を守る事業のうち宮崎西インターチェンジ周辺防災支援拠点整備事業)、予算要求枠の設定が困難な義務的経費については、予算要求枠設定の対象外とする。