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建設キャリアアップカード ゴールド取得は1.2万人

 建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録した技能者のうち、最高位のレベル4に配布されるゴールドカードを取得した技能者が1万2742人(9月末時点)となったことが分かった。CCUSに登録した技能者は11万6290人で、保有資格のみで判定できるレベル4の技能者にはゴールドカードを配布するが、その他の全技能者にはレベル1のホワイトカードが配布されている。

 CCUSに登録した技能者は、「建設技能者の能力評価制度」のレベル判定を受けると、4段階のレベルに合わせた4色の建設キャリアアップカードを受け取る。ただ、現在は評価制度が運用されていないため、登録基幹技能者や建設マスターなどの資格保有のみで取得できるレベル4の技能者にゴールドカード、その他の技能者には一律でホワイトカードを配布している。

 CCUSに登録した技能者がレベル2(ブルー)、レベル3(シルバー)のカードを受け取るためには、専門工事業団体が職種別の能力評価基準の大臣認定を受け、基準に応じた評価を受ける必要がある。今月8日には、鉄筋・型枠・機械土工の能力評価基準が初の大臣認定を受けており、この3職種の技能者は11月以降に技能レベルの評価を各専門工事業団体に申請できる。

 一方、9月末までにCCUSに登録した事業者による現場登録数は7917件。内訳は▽公共工事(国発注)953件▽同(都道府県発注)555件▽同(市区町村発注)564件▽同(その他)588件▽民間工事5257件―となっており、民間工事が全体の66.4%を占める。民間工事では、元請け受注された空調・電気設備工事の現場登録も多いという。

 国土交通省は、公共工事の登録現場の増加に向け、経営事項審査での評価やモデル工事の実施などを予定している。10月中旬にも閣議決定する入札契約適正化法の適正化指針や品確法の基本方針では、地方自治体を含めた公共事業の発注者にCCUSの普及促進を求めることにもなっている。