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建築主体は川口・黒木・山田JV 内藤記念館再整備

 延岡市は1月25日、条件付一般競争により「内藤記念館再整備建築主体工事」の入札を川口・黒木工務店・山田組JV、上田・久米・朋幸TV、村上・児玉・那智JVの3者で執行し、川口・黒木工務店・山田組JVが13億1300万円で落札した。工期は平成32年12月15日まで。税抜の公表価格は13億3332万1000円だった。

 市が保有する歴史・文化に関わる様々な資料を適切に保管しながら有効活用し、郷土への誇りや愛着を醸成する次世代教育の場として、また、全国への情報発信や誘客を図る施設として、現在地に本館や和室棟、日本庭園等を整備する。新施設は国の重要文化財や美術品等の展示も可能な歴史民俗博物館として整備する。

 このうち本館の建築規模は、RC造一部SRC・S造2階建延べ3380m2。1階には市産材を活用したエントランスホールや貴重な資料が展示できる企画展示室、文化財等を適切に管理・保管できる収蔵庫を配置する。2階には城山を望める展望ロビーや体験展示室、市の歴史や文化を紹介する平常展示室を設ける。

 他方、多様な市民の文化活動及び交流拠点として、日本庭園と一体的に整備する和室棟の規模は木造平屋建延べ191m2。敷地東側の立木を整理し、和室棟から城山への展望を確保するほか、屋外エレベーターやスロープ等を設置してバリアフリーにも配慮する。和室棟や外構に関しては、来年度以降に実施設計の見直しを行う。

 当該工事では本館建設に係る建築主体工事を施工する。これに付随する空調換気工事は、1月18日に条件付一般競争の入札公告を行っており、2月8日に開札する予定。同じく電気設備工事及び給排水衛生設備工事に関しては、今年度第4四半期に条件付一般競争で入札を行う見通しでいる。