▲写真は見学会の模様
日向市の旭建設株式会社(黒木繁人代表取締役)は、同社が施工する日向市新生町交差点改良工事の現場で、国土交通省職員や同社社員を対象とした見学会を開いた。マイクロソフト社のデバイスを使い、現場に実寸大の図面データやテキスト等を投影する「GyroEye Holo」(ジャイロアイ ホロ)の機能を体験した。
株式会社インフォマティクスが提供する「GyroEye Holo」は、ホログラフィックコンピュータとヘッドマウントディスプレイを組み合わせたマイクロソフト社の「Hololens」を使い、レンズ越しの現実空間に実寸大の図面データやテキスト、3Dモデル等を重ね合わせて立体的に表示するシステム。
肉眼で捉えた現場の風景に様々なデータを重ねて投影できるため、干渉の検討や墨出しチェック、出来形確認等の作業が容易になり、作業の省力化や工期の短縮に繋げることができる。現場に於ける安全管理や発注者が行う出来形検査、完成後の建物及び構造物のメンテナンスなど、幅広い用途への活用が期待される。
見学会では、インフォマティクスの金野幸治氏がシステムの概要や機能を説明。交差点改良工事の現場に移動してデモンストレーションを行った。システムを体験した参加者は「完成形を具体的にイメージでき、関係者間で認識を共有できる」「経験の少ない若手技術者の教育に活用したい」などと感想を述べた。
当日はこのほか、ヘッドマウントディスプレイと最先端のVR技術で、墜落災害や飛来・落下災害、土砂崩壊災害、重機災害などの様々なシチュエーションを仮想体験できる安全教育ソリューション「LookCa」(ルッカ)も紹介。体験した参加者は「ペーパーでは想像できないことを体験できる。安全教育に活用したい」と話した。