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最優秀賞にお倉が浜kidsクリニック 日向市景観賞を決定

 日向市は、第7回日向市景観賞「建築部門」の受賞作品を決定した。最優秀賞と市民投票で最多得票を獲得した市民賞に、株式会社松山建築設計室(松山将勝氏)が設計を担当した「お倉が浜kidsクリニック」を選んだ。2月17日にホテルベルフォート日向で開く景観講演会と併せて表彰式を行う。

 日向市景観賞は、美しい自然や地域の歴史・文化等の特色を活かし、市の魅力向上に貢献している「もの」や「取り組み」を表彰する制度。景観まちづくりの推進を図りつつ、市民が景観に愛着を持ち、関心を深めてもらうことなどを目的として平成24年度に創設された。

 7回目を数える今回は、「日向のステキな建物~みんなに見てほしい景観」をテーマに作品を募集。日向市内に現存する建物で、良好な街並みや周辺景観と調和し、活力や潤いを感じさせる空間を創出していること、個性豊かで美しい景観づくりに寄与していること、景観づくりの先導的な役割を果たしていることを要件とした。

 市民から寄せられた27作品について、日向市景観表彰審査委員会が厳正な選考を行い、最優秀賞、優秀賞、奨励賞」の各賞を決定したほか、今回初めて、市民投票で最多得票を獲得した作品を市民賞として決定した。

 最優秀賞と市民賞に選ばれたお倉が浜kidsクリニックは、コンクリート構造でありながら曲線を多用したデザインで温かみを演出。植栽をバランス良く配置することにより、開放的な待合室と外部との緩衝機能を持たせており、利用者に安心感を与えていることなどが高く評価された。

 また、優秀賞には、周辺環境に配慮した平屋造りでありながら、木材をふんだんに使った印象的な外観を有する個人住宅(設計=松竹建築設計事務所)を選定。奨励賞には、落ち着いた色彩でデザインされた建物を中心に、手作り感のある板塀や植栽がバランス良く配置されている日向なないろ保育園(設計=株式会社岩切設計)を選んだ。