養護老人ホーム清流園の譲渡候補者を選定していた三股町は、審査委員会による選定結果を踏まえ、都城市で特別養護老人ホームほほえみの園を運営する社会福祉法人スマイリング・パークに候補者を決定した。譲渡予定日は平成３１年４月１日。
既存施設は経年劣化や耐震性、入所者減に伴う減収等の課題を抱える。このため町は、今後の運営に関するあり方検討委員会を設置し、▽施設の廃止▽指定管理による運営継続▽直営による運営▽民間譲渡―の各方向性について検討を行った。
現状の指定管理体制による運営では多額の施設建設費や維持管理費が必要であることや、老朽化に伴う改修や建て替えを行う場合の補助対象が社会福祉法人であることなどを背景に、検討委員会は「民間譲渡することが妥当」との答申をまとめた。
検討委員会の答申を踏まえ、町は清流園の譲渡を受け、運営を行う譲渡先法人の募集を今年６月に実施していた。候補者の募集に際しては、現行と同様の５０人定員で土地は無償貸付(５年間)、建物は無償譲渡とすることなどを条件としていた。