株式会社まちづくり延岡(黒木清代表取締役=延岡商工会議所専務理事)が施行するJR延岡駅西口街区の再開発事業の概要が明らかになった。仕事と生活の拠点として、日常的に人が集う再開発ビル(S造5階建延べ4860m2)を建設する。順次、施設の基本設計、実施設計、建設工事等を行い、平成32年度の完工を目指す。
再開発事業の予定区域はJR延岡駅西口街区の約0.1㌶。市街地の環境改善や良好な市街地住宅の供給等促進を目的に、一定割合以上の空地確保や土地利用の共同化、高度化等に寄与する優れた建築物等の整備に対して国や地方公共団体が補助を行う「優良建築物等整備事業(優良再開発型)」を活用する。
再開発ビルは、仕事と生活の拠点として日常的に人が集まるような場(施設)を目指し、▽市内中小企業に対する経営(金融)や事業継承、創業等の総合的な支援をワンストップで行い、これを目的に多くの市民が集う場▽今後必要となる公益性の高い施設が誘導される場▽企業誘致など雇用が創出される場―として整備する考え。
現時点に於ける再開発ビルの計画規模は、S造5階建延べ4860m2(建築面積1189m2)。1~5階までの事務所部分に延岡商工会議所や金融機関等の中小企業支援機関、医療機関、病児・病後児保育施設、専門学校、情報関連企業等の配置を想定するほか、1階店舗部分には飲食店やサービス業の入居を見込む。
再開発ビルの整備にあたって必須となる入居者及び来客者用の駐車場確保に関しては、再開発事業の実施を前提に、民間企業が隣接地で立体駐車場の整備を計画していることから、これと既存の周辺市営駐車場の活用をあわせた確保を軸に計画を進める。
概算事業費は約16億円。内訳は、測量や調査、計画策定、基本・実施設計、施工監理等を含む調査設計計画費に約9773万円、建築物除去や用地、建物補償を含む土地整備費に約2億1082万円、建築工事や公共工事負担金、その他工事を含む工事費に約11億8130万円、事務費に約9424万円など。
今後、まちづくり延岡が入居者の募集を行い、現在の入居予定者と併せて必要となる床面積や設備等の具体的な協議を進め、30年度内に基本設計を策定する。設計業務に関しては、公募で事業者を選定する方針。31年度に実施設計や建物除去及び敷地整備を経て、建築工事に着手する見通しで、32年度の完成を目指す。
《再開発事業の概要》