▲写真は挨拶する伊勢田局長、原田町長、杭打ち式の模様
国土交通省延岡河川国道事務所と宮崎県、五ヶ瀬町、高千穂町は9月24日、九州中央自動車道を形成する五ヶ瀬高千穂道路の中心杭打ち式を五ヶ瀬町内で執り行った。式典には、九州地方整備局の伊勢田敏局長や宮崎県の河野俊嗣知事、五ヶ瀬町の原田俊平町長をはじめ、本県選出国会議員や商工関連団体の代表、地元関係者ら多数が出席し、当該路線の本格的な整備着手を祝った。
九州中央自動車道は、熊本県嘉島町から五ヶ瀬、高千穂を経て延岡市に至る全長約95㎞の高速道路。宮崎県側では、北方延岡道路(蔵田~延岡JCT・IC)が平成27年4月29日までに全線開通し、高千穂日之影道路(延長5.1㎞)のうち雲海橋交差点~日之影深角IC間(延長2.8㎞)が11月11日に開通する予定だ。
九州中央自動車道の一部を形成する五ヶ瀬高千穂道路は、五ヶ瀬東ICを起点、高千穂ICを終点(いずれも仮称)とする延長9.2㎞の自動車専用道路。防災機能の強化や緊急医療活動の支援、東九州自動車道などの高速道路網と一体となった広域観光ルートの形成による観光振興支援などの効果が期待されている。
式典で挨拶に立った九州地方整備局の伊勢田局長は、事業化からおよそ半年で杭打ち式を迎えられたことに感謝の意を示すとともに、可能な限り早期に用地取得作業に取り掛かかるため、「関係者の事業に対する理解や協力が必要不可欠」と地元の協力を求めた。合わせて「九州中央自動車道の整備推進に努めていく」と意気込みを語った。
宮崎県の河野知事は「事業化を国に訴え続け、ようやく今日を迎えることができた。事業が円滑に進むように県としても協力していきたい」と挨拶。五ヶ瀬町の原田町長は「緊急輸送ルートの確保や緊急救命医療施設への搬送、産業及び観光振興のための地方創生の道になる」と述べ、早期の全線開通に期待を寄せた。
招かれた多くの来賓を代表して、本県選出の江藤拓衆議院議員が挨拶。宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校の太鼓部が演奏を披露した。主賓及び主催者、地元の園児達による中心杭打ちがステージ上で行われ、参加者一同は事業の本格着手を喜ぶとともに、未事業区間の早期事業化と全線の早期開通に向けて気勢を上げた。