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スタジアム建設で新富町とテゲバが協定 収用規模5千人以上

 新富町は9月26日、サッカーのJリーグ入りを目指している日本フットボールリーグのテゲバジャーロ宮崎(柳田和洋代表)とスタジアム整備等に関する連携協定を締結した。町が用地を確保し、テゲバがスタジアムを建設する計画。収容規模はJリーグ入りの基準を満たす5000人以上で、建設費用は4億円程度を見込む。計画では2020年(平成32年)の完成を目指す。

 スタジアムの建設場所は、国道10号線沿の三納代交差点西側に位置する県道川床日向新富停車場線を挟んで南北に広がる区域。交流人口の拡大や新たな賑わいの創出等を目的に、町が地域活性化拠点施設の整備を計画する区域(敷地面積18.3㌶)で、平成30年度9月補正予算にこれらの用地取得費として約5億円を計上した。

 同区域の整備に際して町が平成28年度に策定していたまちづくり実施計画では、サッカーコート2面を有するスポーツ公園のほか、温泉健康センターや交流センター、航空資料館、物販施設、宿泊研修所、レストラン等の整備を計画。このうちスポーツ公園の整備を優先的に進めており、その他の施設は中止や集約等を視野に計画を再考する。

 新富町とテゲバジャーロ宮崎が26日に締結した「新富町におけるスタジアム整備等に関する連携協定」では、新富町がスタジアムの用地を確保し、テゲバジャーロ宮崎が費用を全額を負担してスタジアムを建設。施設完成後は町に無償で譲渡し、テゲバジャーロ宮崎が指定管理者として施設の管理・運営を行うこととしている。

 テゲバジャーロ宮崎が建設するスタジアムはサッカー専用で、Jリーグ入りの基準を満たす5000席以上の観客席を設ける考え。総事業費は4億円程度を見込む。今回の協定締結を踏まえ、他県の類似施設等を参考にしながら建設計画を進め、計画が順調に進んだ場合、2020年(平成32年)のスタジアム完成を目指す。

 調印式では、新富町の小嶋崇嗣町長とチームを運営する株式会社テゲバジャーロ宮崎の柳田和洋代表取締役社長が協定書にサイン。小嶋町長は、サッカーやチームの振興を通じて、地域の活性化につなげる考えを示し、柳田代表は、県民に愛されるチームとしてJリーグ入りを目指していくと意気込みを語った。