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楽しみながら操縦技術競う 旭建設が県内初ドローンレース

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▲写真は講演する横田氏、レースの模様

 日向市の旭建設株式会社(黒木繁人代表取締役)は9月22日、県内初となるドローンレース「AsahiCup2018」を日向市文化交流センターで開催した。大会には操縦経験の有無を問わず、大人から子どもまで20人の選出が出場。大勢の観客が見守る中、楽しみながらドローン操縦の技術を競った。

 地域発展に向けた社会貢献活動の一環として、多数の関係団体や企業の協賛を得て開催したもの。レースの実行委員長を務めた江藤登美宣氏は、本県がドローンに触れる機会が少ない後進県であることを踏まえ、「今回のようなイベントがもっと増えて、ドローン産業の更なる普及や発展に繋がれば」と期待を寄せる。

 レースは、ドローン操縦の未経験者が出場するノーマル部門と、経験者が出場するエキスパート部門の2部門で実施。LEDライトで鮮やかに彩られ、障がい物が配置された1周22㍍のコースに於いて、各部門の予選では制限時間内の飛行距離を競い、上位4人が出場した決勝では規定周回のスピードを競った。

 本番前の練習では、スペシャルゲストとして招かれた一般社団法人日本ドローンレース協会(JDRA)の横田淳副代表理事が、ノーマル部門に出場する子ども達に操縦方法を丁寧に指導。悪戦苦闘していた出場者も徐々に操縦のコツをつかみ、レース本番ではドローンを巧みに操りながら障がい物を乗り越えていた。

 レースを終えた子ども達は、ステージ上で観客を前に「滑らかにドローンを操縦できて楽しかった」「障がい物を乗り越える所が難しかった」「思っていたよりも上手に飛ばせて嬉しかった」などと笑顔で感想を述べた。

 特別講演を行った横田氏は、子どもからトッププロまで参加する様々な種類のレースが世界各地で開催されていることを紹介。「まずはドローンやレースを楽しむこと」が前提であり、各種産業や災害対応などドローンの可能性が拡がっていることを踏まえ、「そういった人材の発掘や育成につながれば」と話した。