国際建設技術協会(国建協、橋場克司理事長)は、第37回「小沢海外功労賞」の受賞者として建設技研インターナショナルの木内満雄氏など5人を選んだ。9月19日に開く定時総会で表彰する。
この表彰は、同協会の初代会長である故小沢久太郎氏の拠金を基に、同氏の国際協力に懸けた情熱を記念するため1980年に創設した。2017年度までに個人152人、法人51社を表彰している。
第37回同賞受賞者は次の通り。(①所属・役職②主要功労)
▽木内満雄氏(72)①建設技研インターナショナル道路交通部上席技師長②フィリピンを中心に道路・橋梁の計画・設計、交通計画に従事。フィリピン公共事業道路省のエンジニアへの技術移転を継続的に実施し、次官や局長などが育った。
▽駄竹清志氏(66)①パデコインフラ開発部プリンシパル・コンサルタント②道路の専門家としてアフガニスタンやインドに赴任。インドでは高速道路ガイドラインを作成、普及に努め、インド道路協会から表彰された。
▽西村良一氏(70)①日本工営コンサルタント海外事業本部専門顧問②港湾整備事業の調査・計画・設計・施工管理に従事。現地での技術移転や人材育成に尽力してきた。
▽山本昭生氏(67)①大成建設国際支店土木部②インドネシアのチラタ水力発電所を約5年かけて完成させ、安定的な電力供給に貢献。アラブ首長国連邦の送水管敷設工事を、灼熱の砂漠の中、統制のとれた施工管理によって計画通り完成させた。
▽渡邉岳志氏(59)①八千代エンジニヤリング事業統括本部海外事業部副事業部長②防災分野の開発コンサルタント。現地での技術者育成で、歴史や文化の理解に努め、住民と政府が一丸となって防災活動を推進できる技術の開発と移転に取り組んできた。