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西郷地区の一貫校整備、補正予算に基本設計費 美郷町

 美郷町は、西郷地区の▽田代幼稚園▽田代小学校▽西郷中学校―の3校を対象とした幼小中一貫校の整備に今年度から着手する。先の9月定例町議会で議決された補正予算には、一貫校の施設整備に係る基本設計費を盛り込んだ。今年度に施設整備に係る基本設計までを完了させ、来年度以降に予定する実施設計や本体工事につなげる考えでいる。

 少子高齢化に伴う児童生徒数の減少への対応のほか、一貫性を持った特色ある教育の実践などを目的に、町はこれまでに公立の幼小中一貫校として、平成23年に美郷町立美郷南学園(南郷神門)、平成27年に美郷町立美郷北学園(北郷宇納間)を開校した。

 児童生徒数の減少への対応に加え、低学年から高学年までの子ども達がふれあえる場が提供できる、小学校及び中学校教員の乗り入れ授業が実施できるといったこれまでの一貫校開設に伴う知見を踏まえ、西郷地区の幼小中一貫校の整備に着手する。

 西郷地区に位置する対象施設と現在の児童生徒数は、田代幼稚園(27人)、田代小学校(74人)、西郷中学校(35人)の3校。開設場所に関しては今後も協議を進めるが、現時点では西郷中学校の敷地内(西郷田代471番地1)を予定している。

 整備に向けて、美郷町の9月補正予算には一貫校整備に係る基本設計委託料として1560万円が盛り込まれた。これまでに庁内でまとめた構想や既存施設の状況等を踏まえ、新たに必要となる施設等を検討し、整備に係る基本設計までを今年度に行う。

 施設整備に係る実施設計に関しては、来年度以降に行う見通し。町では、年次的かつ着実に開校に向けた施設整備やソフト面の準備等を進めていく考えでいるが、本体建設工事や一貫校の開校時期は現時点で明らかにしていない。