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10月に航空宇宙工場が稼働へ 宮崎日機装

 日機装株式会社の100%子会社である宮崎日機装株式会社(西脇章社長・宮崎市高岡町)が、宮崎市の宮崎ハイテク工業団地に建設を進めていた航空宇宙工場のカスケード棟と管理棟が完成し、10月に航空宇宙工場が稼働する。航空宇宙工場のコンポジット棟の竣工は今年12月下旬を予定している。設計及び施工は清水建設。

 同社の航空宇宙事業本部は、炭素繊維強化プラスチックを用いた航空機用部品を製造・販売し、主力製品であるCFRP製ジェットエンジン逆噴射装置用部品「カスケード」は、世界の民間航空機市場をほぼ独占するに至る。カスケードの増産需要に対応するため、新工場の建設により生産能力の拡大と生産技術の高度化を図る。

 今後は、液化天然ガス(LNG)等の極低温の液体を移送する際に利用される大型で特殊な「クライオジェニックポンプ」の製造工場と性能試験設備を平成32年秋までに建設する予定。事業費は約40億円を見込む。