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旭建設が女性パトロール隊結成 女性視点で現場環境改善

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▲写真はパトロールの模様

 日向市の旭建設株式会社(黒木繁人代表取締役)は、女性職員で構成する女性安全パトロール隊「あさひ女性パトロール隊」が7月23日に結成し、31日に「第1回安全パトロール」を県北地区で実施した。あさひ女性パトロール隊の隊員10人が施工中の現場を巡回し、女性視点で安全衛生体制などを細かくチェックした。

 建設業界で女性技術者の登用や活躍が進む中、誰もが働きやすい魅力的な環境づくりのため、女性の感性を生かした現場の改善が求められている。同社では、総務部や工事部、ドローン事業部などの様々な部署に在籍する女性職員がパトロール隊を結成し、女性ならではの視点で現場をチェックすることで、現場の安全と作業環境の向上を図る。

 31日に行われた安全パトロールでは、延岡・日向エリアのトンネル補修工事や国道舗装工事等の現場及び現場事務所を巡回。産業廃棄物の分別やトイレの清掃、事務所内の整理整頓、安全喚起看板の設置等の現場の整備状況のほか、現場従事者の身だしなみなど25項目のチェックリストに基づき、隊員が状況確認を行った。

 パトロール後に行われた結果報告では、隊員から「現場事務所にも分別ゴミ箱があればいい、清掃担当者がわかりにくい」などといった意見が出されたほか、「トイレが男性は青、女性はピンクで分かりやすい」「身だしなみに気を使っていた」と評価する意見も多数寄せられていた。

 岡田久美子隊長は「定期的にパトロールを行うことで、少しづつでも現場内の整理整頓や従事者の身だしなみなどが改善され、女性だけではなく若い人にも工事現場が親しみやすくなり、建設業への就業者が増えてくれることを期待している」と話した。