国土交通省は、建設キャリアアップシステムを活用した技能者の能力評価制度で、技能者がシステムの運用開始以前に積んだ就業日数の評価方法を検討する。システムに登録した保有資格の取得時に求められる実務経験年数を活用し、客観的に過去の経験を評価する手法を検討する。
建設キャリアアップシステムを活用した技能者の能力評価制度では、システムで客観的、簡易に把握できる就業日数、保有資格をポイント化し、技能者の能力を4段階で評価する。
就業日数はシステム運用後に蓄積を始めるため、運用開始前の就業日数は評価の対象外とされていた。登録基幹技能者の資格を取得すれば就業日数を問わずに最高のレベル4に位置付けられるが、レベル2・レベル3の技能者は過去の経験(就業日数)を評価に反映できない課題があった。
こうした課題を踏まえ国交省は、「建設技能者の能力評価基準づくりワーキンググループ」で、システム運用開始前の就業日数の検討に入る。保有資格の取得時に求められる実務経験年数などを活用し、過去の経験を能力評価に反映させる手法を検討する。